こんにちはよしみけです。
料理に砂糖を使う機会は多いですが、どんな砂糖を使っていますか?
白砂糖や茶砂糖があり、茶砂糖の方が健康に良いとよく聞きます。
ただ、スーパーに行くと様々な砂糖がありますね。
今回は、てんさいから作られるてんさい糖と、サトウキビから作られる代表的な上白糖の違いについてご紹介します。
目次
てんさい糖と上白糖の原材料の違い
てんさい糖(別名ビート・砂糖ダイコン)と上白糖は、てんさいとサトウキビを原料にして作られます。
サトウキビはよく耳にしますが、ビートや砂糖ダイコンは初めて聞く方も多いと思いますので、2つの原材料について見てみましょう。
てんさい
てんさい糖はてんさいから作りますが、ビートや砂糖ダイコンという単語は聞いた事ありませんか?
ビートも砂糖ダイコンもてんさい糖の事で、呼び方が違うだけです。
見た目はほうれん草に似ており、主に欧州・北米などの、比較的冷涼な地域で育てられます。
また、砂糖の種類は多くありますが、てんさいを使った砂糖はてんさい糖だけです。
サトウキビ
サトウキビと言えば、沖縄にたくさん生えてる光景をイメージする人も多いと思います。
他にも、アジア・中南米・アフリカなどの熱帯や亜熱帯の地域で育てられます。
上白糖やグラニュー糖の白砂糖以外に、三温糖やきび糖などの茶砂糖も、サトウキビから出来ています。
てんさい糖と上白糖の作り方の違い
てんさい糖と上白糖は原材料が違いますが、どのように作られているのか見ていきましょう。
てんさい糖
原料であるてんさいから、糖分を抽出し不純物を取り除き、煮詰めます。
遠心分離機で、結晶と糖蜜を分けていき、結晶は上白糖・グラニュー糖などに使われます。
茶色くなるのは、着色料などではなく、煮詰める工程によりアクが出るためです。
そのため、茶色になるのは蜜を含んだまま、高温で乾燥した天然の色です。
上白糖
原材料であるサトウキビを絞り、不純物を取り除き、煮詰めます。
次に、煮詰めたものを遠心分離機を使い、糖蜜(液体)と粗糖(固体)に分けます。
糖蜜は、液体を結晶させて氷砂糖にしたり、料理のつや出し・白蜜・カラメルの原料にします。
粗糖は精製段階の砂糖のため、さらに遠心分離機にかけて、不純物を取り除いていき糖質の純度を上げ、精白・精製していきます。
最後に転化糖を加えれば、上白糖が出来上がります。
上白糖の白さは、着色料が入っていると思いがちですが、砂糖の結晶は無色透明です。
光の反射によって白色になるため、着色料などは使っていないです。
てんさい糖と上白糖の栄養価の違い
砂糖は白色よりも茶色の方が、健康に良いと聞きますが、どのくらい違いがあるのでしょうか?
てんさい糖と上白糖の栄養価の違いを比べてみましょう。
– | 甜菜糖 | 上白糖 |
---|---|---|
カロリー | 390カロリー | 384カロリー |
ナトリウム | 50mg | 1mg |
カリウム | 35mg | 2mg |
カルシウム | 1mg | 1mg |
マグネシウム | 0mg | 0mg |
てんさい糖も上白糖も、カロリーはほとんど変わらないですが、その他のミネラルなどは大きく違います。
てんさい糖は上白糖よりも、ナトリウムが約50倍、カリウムが約17倍と大きく違い、たんぱく質・鉄・亜鉛も微量ですが含まれています。
てんさい糖以外にきび糖なども、ミネラルを豊富に含んでいます。
「きび糖を使っても変わらないのでは?」っと疑問に思う方もいるかもしれませんが、てんさい糖には他の砂糖と違う効果があります。
サトウキビから作られる上白糖などは、体を冷やす効果がありますが、てんさい糖だけは体を温める効果があります。
冷え性で悩んでいる方は、体を冷やす上白糖ではなく、てんさい糖がおすすめです。
てんさい糖と上白糖の使い分け
てんさい糖の方が健康に良い事が分かりましたが、砂糖によって料理との相性も違います。
てんさい糖よりも上白糖を使った方が、料理を引き立てる場合もあるので、料理に合った使い分けのご紹介をします。
てんさい糖
てんさい糖はまろやかな甘みがあり、クセもないため、上白糖と同じように使えます。
普段上白糖を使っている方にとっては、甘さが足りない場合もあるので、気持ち多めに入れると、バランスが良くなります。
上白糖のように白くないため、色を付けたくない料理・お菓子には不向きです。
上白糖のような白色のてんさい糖もありますが、その場合は、上白糖のように使っても問題ありません。
上白糖
上白糖はクセも少なく、どの料理とも相性が良いため、オールマイティに使えます。
ジャムや生クリームなどの、色を付けて仕上げたくない場合も、上白糖などの白色の砂糖がおすすめです。
また、上白糖にはグラニュー糖にはない、メイラード反応というのがあります。これは、焼いた時に焼き色がつきやすい効果があるので、カラメルソース・パンケーキ・焼き菓子を作る時には最適です。
てんさい糖が持っている美容効果
サトウキビから作られる砂糖がほとんどですが、てんさいから作られるてんさい糖には、上白糖にはない美容効果がたくさん含まれています。
体に良いと言われるてんさい糖の美容効果について、ご紹介します。
体を温める
他の砂糖とは違い、体を温める効果がありますので、冷え性の方にはおすすめです。
お腹の調子を整える
天然のオリゴ糖が含まれていて、善玉菌であるビフィズス菌を増やす働きがあります。
ビフィズス菌を増やす事で、お腹の調子も良くなり、便秘解消にもおすすめです。
ダイエット中の方に
他の砂糖に比べて、血糖値の上昇がゆるやかなため、インスリンの分泌量が少ないです。
てんさい糖は上白糖とは違い、ミネラルが豊富な上、冷え性・便秘解消・ダイエットなどの美容効果がたくさんあります。
飲み物に入れたり、料理に使ったりと、食生活に簡単に取り入れる事が出来きます。
ただし、オリゴ糖が含まれているため、食べ過ぎてしまうと、逆にお腹が緩くなってしまうので、食べ過ぎには気をつけましょう。
上白糖が持ってる美容効果
てんさい糖にはいろんな美容効果がありますが、上白糖にはどんな効果があるんでしょうか?
知ってる方も多いと思いますが、上白糖は体に悪いと言われているため、美容効果はあまり期待できません。
「てんさい糖は良いのに、上白糖は悪いの?」
疑問に思うかもしれませんが、上白糖にはミネラル分がほとんどなく、カロリーがほとんどです。
カロリーを体内で吸収する際に、ミネラルを消費するので、上白糖を摂れば摂るほど体内のミネラルを消費してしまい、ミネラル分が欠乏してしまいます。
上白糖が体に悪いと言われているのは、こう言った理由です。
てんさい糖と上白糖のおすすめメーカー
てんさい糖と上白糖は、スーパーに行くと色んなメーカーのものがあります。
同じ種類でも、違いはあるのでしょうか?
買う時に迷わないように、おすすめのメーカーをご紹介します。
てんさい糖
・ホクレン
スーパーでお馴染みのてんさい糖です。
リーズナブルな価格で、体に良くコクがあり、初めててんさい糖を選ぶ方にもおすすめです。
・日本甜菜製糖株式会社
すずらん印 上白糖 (てんさい糖) 1kg 北海道産ビート100%
上白糖と名前が入っていますが、原材料はてんさいです。
てんさい糖と聞けば茶色のイメージですが、こちらは真っ白なため、色を付けたくない時でもてんさい糖を使う事が出来ます。
上白糖
上白糖と言えば、日新製糖・三井製糖・パールエースの3種類が有名です。
よくスーパーで見かけると思いますが、どれも何十年と続く老舗メーカーです。
大きく味の違いはなく、どの料理とも相性が良いため、お好みで選んで大丈夫です。
砂糖の選び方
砂糖はほぼ毎日使うため、なるべくコストを抑えたくて、スーパーの特売の砂糖を買う事も多いと思います。
美容効果を求めるならてんさい糖
料理に色をつけたくないなら上白糖
それぞれ違いがあるため、体に良いものや、料理との相性がいい砂糖を選んで、自分に合った砂糖を選んでみて下さい。
今回もご閲覧ありがとうございます。
よしみけ٩(ˊᗜˋ*)
コメント
上白糖の原料は、主に輸入された「原料糖」です。「原料糖」はサトウキビや甜菜から作られます。上白糖とは原料糖の精製度合を示すもので、元がサトウキビか甜菜かは関係ありません。
北海道民さん
ご指摘ありがとうございます。
まだまだ勉強不足でしたので、今一度調べなおして
記事を修正したいと思います。