最近よく耳にするようになった「薬膳」。【体にやさしい・健康・美容】など良いイメージがある反面、【難しい・素人はできない・特別な材料が必要】など初心者向けでないイメージも強いです。
そもそも薬膳ってなにか?まずは今持っているイメージを払拭して、ゼロから紐解いていきましょう。
目次
薬膳ってどんなこと?

いきなり薬膳の本質を理解しようとすると、深すぎる歴史や情報量の多さに挫折する人が多発します。
そこで、初心者の方は3つのポイントを見ていきましょう。
薬膳の基本は陰陽
薬膳の基本は「陰陽」。すべて陰と陽で分けることができます。
陰の食材は体を冷やす作用があり、きゅうりやトマトなどの夏野菜が代表的です。陽の食材は体を温める作用があり、かぼちゃや玉ねぎなどの冬野菜があります。
どの食材が陰で、どの食材が陽なのか覚えるのか難しいですよね。
イメージしやすいのは、旬の食材を使うこと。例として、照り付ける太陽の夏「陽」の性質を持った季節には、夏野菜の【トマト・きゅうり】など体を冷やす「陰」の性質を持った食材と合わせます。
逆に、お鍋が恋しくなる冬「陰」の性質を持った季節には、冬野菜の【かぼちゃ・里芋】など体を温める「陽」の性質を持った食材と合わせます。
薬膳のことを知らなくても、季節と旬を組み合わせることで、陰陽のバランスが成り立ちます。
特別な食材はなくても大丈夫
薬膳は珍しい食材を使うイメージですが、実は普段使ってる食材で大丈夫です。
玉ねぎ・人参・じゃがいもなど、どんな野菜にも特性があり、体調に合わせて使うことで効果を得られます。
風邪をひいたら生姜や大葉、熱が出たらトマトやきゅうりなど、よく耳にする組み合わせも薬膳のひとつです。
旬の食材を使う
スーパーにはいろんな野菜が売っていますが、旬の食材はおいしいだけでなく、栄養価も高いです。
春は花粉症、夏は夏バテ、秋はインフルエンザなど、季節によって流行りの病気もありますね。
旬の食材は、季節の病気の予防にもいいため、積極的に摂り入れていきましょう。
人気の薬膳料理家
薬膳とは?がわかったところで、実際に日々の食卓に取り入れていきたいですが、どんな料理を作ればいいのか悩んでしまいますね。
まずは、人気の薬膳料理家のレシピを参考に作ってみましょう。
山田奈美
薬膳・発酵料理家/国際中医薬膳師の資格を持ち、葉山にあるアトリエ【古家1681】にて「和食薬膳教室」「離乳食教室」「発酵教室」など開催しています。
料理教室やワークショップ以外にも、メディアなどでも活躍されているため、ご存じの方も多いのではないでしょうか?
食事や伝統食の大切さを伝えるために始まった【食べごと研究所】。体の不調を整えるには、昔ながらの和食が一番、特に発酵食は欠かせないです。
発酵食の魅力を伝え続ける山田奈美先生、今後も発信に注目していきたいですね。
おすすめの薬膳レシピ

コロナ禍を機に、食生活が変わった方も多いと思いますが、手軽に発酵食を作ってみませんか?ぬか漬けや味噌など、馴染みのものから、手軽に作れるドリンクやスイーツのレシピもご紹介します。
おやつ感覚の発酵ドリンク
薬膳と言えば、料理を思い浮かべるかもしれませんが、手軽にドリンクで楽しむこともできます。
甘酒とフルーツを使ったドリンクで、ティータイムを楽しみませんか?
たどり着いたのは、昔ながらのシンプルな暮らし。「食べごと研究所」山田奈美さんの、美味しい発酵ドリンク|Webマガジン「発酵美食」|マルコメ (marukome.co.jp)
パリパリ食感のはりはり漬け
洋食文化が進み、柔らかい料理が多くなりましたね。
噛む力が弱くなり、特に子どものあごの発達が弱くなっています。
パリパリ食感のいいアクセントと、リズミカルな音はクセになります。
「はりはり漬け」のつくり方。むいた大根の皮も、捨てずにおいしく|山田奈美の旬を味わう手しごとごよみ (tennenseikatsu.jp)
山田奈美 – 天然生活web (tennenseikatsu.jp)
里芋どら焼き
小麦・乳製品・卵を使わない、アレルゲンフリーのどら焼きです。
里芋と上新粉で作る生地は、しっとりしながらも、ふわっとした食感に仕上がります。小さい子どもにもおすすめのおやつです。
里芋どら焼き|だいどこログ[生協パルシステムのレシピサイト] (pal-system.co.jp)
まとめ

薬膳料理と聞けば難しいイメージがありますが、実際に作ってみると、普段の料理と変わらない部分が多いです。
旬を感じながら、おいしく体にも優しい薬膳料理。ぜひお試しください。
季節には四季をさらに分けた「二十四節季」さらに分けると「七十二候」と分けることができます。
季節をより知りたい方は、下記のサイトもおすすめです。
今回もご閲覧ありがとうございます。
よしみけ
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