6月の風物詩として毎年楽しみにしている方も多い「梅仕事」。旬の梅をていねいに仕込むことで、梅シロップや梅干しなど、いろんな梅を味わうことができます。この記事では梅仕事の始めるタイミングや梅の選び方などをご紹介します。
梅仕事は初心者にもおすすめの夏の風物詩

梅仕事とは?いつから始める?
梅仕事とは、梅シロップや梅干しなど、梅を加工する総称のことを言います。毎年5月下旬から6月中旬に店頭に並び始めるため、毎年の恒例行事になっている方も多いのではないでしょうか?
梅雨前の青梅から始まり、完熟して黄色くなるまでの約2か月。用意するものや手順がシンプルなため、初心者でもハードルが低いです。梅の種類、仕込む時期、準備するものが違うため、用途に合わせて準備しましょう。
なぜ今梅仕事が熱いのか?
梅仕事の魅力は、「手をかける楽しさ」と「季節の流れを感じられること」。
毎日少しずつ変化していく梅の様子や、広がる芳醇な香り、ゆっくりと砂糖が溶けてシロップができあがっていく過程は、まさに自然のリズムそのものです。
作業自体はシンプルなので、子どもと一緒に取り組むこともでき、食育の一環としてもおすすめです。
梅の選び方

梅は大きく分けると3種類あり、それぞれ適した加工方法があります。まずは、梅をどのように加工するのか決めましょう。
青梅
一番よく見かける青々とした青梅が出回ると梅仕事のはじまりです。身が固く、さっぱりした酸味があるのが特徴で、シロップや梅酒を漬けるときに、使うことが多いです。
完熟梅
青々さを残しながらも、ほんのり赤みがかっています。果肉が柔らかく、フルーティな香りは、梅干しに使うことが多いですが、シロップやジャムなど幅広く使えます。
超完熟梅
青々さはなくなり、全体が黄色くなります。シロップ作りに使うと失敗しやすいため、この状態になると、梅干しかジャムにするのがおすすめです。ちょっとしたことで傷みやすいため、早めに加工していきましょう。

梅仕事の種類
梅仕事①梅シロップ

梅仕事の定番「梅シロップ」は、子どもから大人まで楽しめます。
出来上がり期間も短く、失敗もしにくいので、初心者におすすめです。
梅シロップはアレンジの幅が広く、炭酸で割って飲むもよし、ゼリーにしてもよし、そのままかき氷にかけてもよしと、いろんな楽しみ方をできます。

梅仕事②梅酒
晩酌のお供に梅酒を作ってみませんか?作り方は梅シロップに、お酒を加えることで作れます。
最低でも半年ほどは漬けますが、漬ける期間が長いほど、梅のおいしさが増します。
ホワイトリカーで漬けるのが一般的ですが、ラム酒やブランデーなどお酒の種類によっても、味が変わりますよ。

梅仕事③梅干し

日本の代表的な保存食「梅干し」。作るのが大変なイメージがありますが、ポイントを抑えれば初心者でも作れます。
赤紫蘇を入れれば赤い梅干しを、入れないと白い梅干しを作ることができます。
余った紫蘇から、ゆかりや梅酢など、丸ごと楽しんでみて下さい。

梅仕事④さしす梅
あまり耳にしたことのない方も多いかもしれませんが、「さ=砂糖」「し=塩」「す=酢」の3つの材料で作ります。
液に漬け込んだ状態で梅干しができるので、カビが生えずらく失敗が少ないです。
梅の実は梅干しとして、漬け終わった液体は梅酢として再利用できて、余すことなく楽しめます。

梅仕事⑤梅ダージリン

梅と紅茶の組み合わせは相性抜群。漬け終わった梅をダージリンに漬け込むことで、フルーティで香り高いシロップができます。
なべに材料を入れて沸かしたら、あとは漬け込むだけの簡単レシピ。
毎年漬け終わった梅をどうすればいいか悩んでいた方、今年は梅ダージリンを楽しみませんか?


梅仕事のよくある疑問と失敗しないコツ

梅シロップからカビが生えたら失敗?
白カビ(少量):酵母や雑菌の一種で、表面を丁寧に取り除けばOKな場合もあります。十分に梅のエキスが出てる場合は、カビと梅を取り除きシロップを沸騰させることで飲むことができます。
青・赤・黒カビ:腐敗の可能性が高く、食べずに処分するのが安全です。
瓶や手・道具の消毒ができていたか?など失敗の原因を振り返り、次回以降の反省につなげましょう。
梅仕事は7月にはできない?
保存は常温?冷蔵?
まとめ

梅は加工することで、いろんな表情を見せてくれます。手間暇かけた梅は、味を楽しめるだけでなく、作った達成感もあるため、梅のゆっくりと変化していく様子を見ながら季節を感じてみませんか?
今回もご閲覧ありがとうございます。
よしみけ٩(ˊᗜˋ*)و
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