寒い季節になるとチョコレートが恋しくなりますね。
まるで宝石のような1粒、茶色に白色に赤色と色とりどりです。
『あれ?でもホワイトチョコレートって、なんで白色なの?』
カカオは茶色、ホワイトチョコレートは白色
『……!もしかしてカカオが入っていないのでは!』
そんな疑問を解き明かしていきましょう。
目次
ホワイトチョコレートにはカカオは入ってない?
チョコレートと言えば茶色、ホワイトチョコレートは白色…ということは、カカオは入っていない?
というのは間違いで、もちろんカカオはしっかり入っています。
チョコレートと名乗るためには、いくつかの定義がありますので、見てみましょう。
チョコレートの定義
チョコレートにはそれぞれ定義があり、ビター・ミルク・ホワイトで違います。
↑のサイトの画像を引用させていただいてます。
ビターチョコレート:カカオ分が全重量の35%以上(その内ココアバター18%以上)、水分3%以下
ミルクチョコレート:カカオ分が全重量の21%以上(その内ココアバター18%以上)、乳固形分14%以上(その内乳脂肪3%以上)水分3%以下
ホワイトチョコレート:カカオ分が全重量の21%以上(その内ココアバター18%以上)、乳固形分カカオと合わせて35%以上(その内乳脂肪3%以上)、水分3%以下
カカオ分には、カカオニブ・カカオマス・ココアバター・ココアパウダーの合計量を表します。
この様にホワイトチョコレートにも、カカオ分であるココアバターが入ってるため、チョコレートと言えます。
ホワイトチョコレートはカカオが入っているのに、なぜ白いの?
ホワイトチョコレートにもカカオが入っていることはわかりましたが、なぜ白いのか?
それは、カカオ分がココアバターしか入ってないからです。
ココアバターは、普通のバターのように白っぽい色のため、茶色に仕上がらず白色に仕上がります。
チョコレートに使われるカカオの種類
カカオニブ・カカオマス・ココアバターなど、普段聞き慣れない単語が出ますが、チョコレートを理解するためには必須単語です。
それぞれどんなものか見て見ましょう。
カカオニブ
カカオ豆を焙煎し、粗く砕いたものがこちらです。
砂糖などを加えて加工することで、普段食べるチョコレートに仕上げていきます。
そのまま食感のアクセントに使ったり、苦味を利用したり、栄養価も高いため、スーパーフードとしても注目されています。
カカオマス
カカオニブをすり潰していくと、カカオの脂肪分が出て練り込まれます。
そのままペースト状にして、冷やし固めたものがカカオマスです。
見た目は普段食べるチョコレートですが、まだこの時点ではカカオ100%のためものすごく苦いです。
ココアバター
カカオマスを圧搾して取り出す、無味無臭の天然油脂。
バターのような見た目ですが、性質は異なり、温めると一気に液体になり、冷めると一気に固体になります。
カカオパウダー
カカオマスを圧搾して油脂分を取り除いたものが、カカオパウダー。
カカオの香りや味がするのはこちらです。
油脂分は、ココアバターに比べると少ないですが、11%〜24%ほど含まれています。
カカオが入ってるホワイトチョコレートが甘すぎて苦手な理由
チョコレートは好き、でもホワイトチョコレートは苦手。
なんだか矛盾してるように聞こえますが、よく耳にしますね。
同じチョコレートなのに…と思うかもしれませんが、その秘密は原材料に隠されています。
ホワイトチョコレートの原材料
ホワイトチョコレートは、主に4つの材料で作られています。
ココアバター・粉乳・砂糖・香料
苦手な理由は原材料にヒントがあります。
カカオ分である、ココアバターは含まれていますが、ココアバター自体は無味無臭です。
その他の材料も、粉乳・砂糖・香料と、ミルキーな甘さのものですので、チョコレートの香りや苦味を感じる材料が含まれていません。
そのため、チョコレートのビターな苦味を楽しみたい方にとっては、ホワイトチョコレートの味は真逆の味になります。
どうしても甘くなりすぎなホワイトチョコレート。苦手な人が多いのは、チョコレートらしさがないことが原因ではないでしょうか。
美味しいホワイトチョコレートはある?
パティシエがケーキのスペシャリストなら、ショコラティエはチョコレートのスペシャリスト。
ショコラティエの力を持っても、ホワイトチョコレートのイメージを変えることは出来ないのでしょうか?
パレ・ド・オール
ショコラティエ三枝俊介がオーナーシェフを務めるショコラ専門店。
最近では、Bean to Bar(ビーントゥバー)など、いろんなショコラ専門店がありますね。
でも、こちらの店はBean to Barだけでなく、カカオを搾りココアバターまで自家製です。
自家製だからこそ出せる、ホワイトチョコレートの味。
ぜひご賞味ください。
まとめ
カカオとは、カカオニブ・カカオマス・ココアバターなど、カカオ豆を加工したもののことを表してる。
ホワイトチョコレートに含まれるカカオ分は、ココアバターのみのため、白色をしている。
カカオの香りがほとんどないのは、基本的にココアバターが無味無臭のため。
ホワイトチョコレートにはカカオが入っれてない?と疑問に思っていた方も、これで疑問が解消されましたね。
今回もご閲覧ありがとうございます。
よしみけ٩(ˊᗜˋ*)و
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