生クリームは何パーセントを選ぶ?お菓子別おすすめ乳脂肪%を元パティシエが解説

お菓子
スポンサーリンク

生クリームを買うとき、乳脂肪35%・40%・47%などいろいろな種類があって、どれを選べばいいか迷うことはありませんか?

ムースには30%台、デコレーションケーキには40%台など、お菓子の種類によって向いている乳脂肪の割合は変わります。

この記事では、元パティシエが生クリームは何%を選べばいいのか、お菓子別のおすすめ乳脂肪と選び方を解説します。

【結論】生クリームは何パーセントがいい?

結論から言うと、お菓子の種類や仕上がりイメージによって乳脂肪分を選ぶのがポイントです。

乳脂肪分が低め(30〜35%前後)の生クリームは、あっさりした味わいで軽めのムースやゼリー、軽いクリーム系のデザートに向いています。

一方、乳脂肪分が高め(40〜47%前後)の生クリームは、コクがしっかりしており、デコレーションケーキやしっかりした口当たりのクリームに最適です。

「軽めが好き」「しっかりコクを出したい」など作りたいお菓子や味のイメージに合わせて乳脂肪分を選ぶのが、失敗しないコツです。

動物性生クリームの乳脂肪の違い

動物性生クリームには、35%・40%などの数字が必ず書いてますが、これは乳脂肪分を表しています。でも、乳脂肪分が違うと、どう違うんでしょうか?

乳脂肪分が低いほどあっさりした味で、高いほどコクなるのは知っている方も多いと思いますが、他にも違いがあります。

①泡立つ時間が違い、乳脂肪分が低いほど遅く泡立ちます。

②デコレーションに使う際に、クリームを絞ったり塗ったりしますが、乳脂肪分が低いと、クリームがだれやすいです。

2つの違いを見ると、乳脂肪分が高い方がいいのでは?と思う方もいるかもしれません。しかし、乳脂肪分が高いと、クリームがボソボソとした状態になりやすく、取り扱いが難しいです。

選び方としては、

素材の味を引き立たせたいムースなどには、乳脂肪分の低いもの、デコレーションケーキなどの生クリームの味を楽しみたい時は、乳脂肪分が高いものを選ぶと良いです。

「あっさりしたデコレーションケーキが食べたい!」そんな時は、乳脂肪分の低いものを使って大丈夫。%が高ければいいわけでなく、作りたいケーキや味に合わせて選ぶのがポイントです。

デコレーションの仕上がりは、生クリームの種類だけでなく、ケーキのサイズや高さによっても変わります。型サイズごとの分量目安を知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。

お菓子別おすすめ乳脂肪%

生クリームは、作るお菓子によって適した乳脂肪%が変わります。ここでは、代表的なお菓子ごとにおすすめの乳脂肪%を紹介します。

お菓子の種類 推奨乳脂肪% 特徴・理由 注意点
ムース・ババロア 30〜35% 口当たりが軽く、ゼラチンやチョコレートの風味を邪魔しない。軽い食感に仕上がる 濃厚すぎると重くなる
ショートケーキ・デコレーションケーキ 40〜42% コクがあり、泡立てやすくデコレーションしやすい。形も崩れにくい 泡立てすぎると硬くなる場合あり
絞りデコレーション・立体デコレーション 42〜47% クリームの形をしっかり保ちやすく、コクが強い 泡立てすぎに注意。ボソボソになりやすい

乳脂肪分が高い生クリームは、コクや口どけが抜群ですが、泡立てすぎるとボソボソになりやすく、扱いが少し難しいのが特徴です。

パティスリーでは、ホワイトチョコレートやゼラチンと合わえて、クリームを安定させることもあります。

たとえば、ムースやガトーショコラのクリームに混ぜると、形を保ちつつ滑らかな口当たりに仕上がります。

混ぜるだけで好みの乳脂肪の生クリームを作れる?

生クリームを買うとき乳脂肪何%の生クリームを買っていますか?30%台はムースなどのあっさり系、40%台はデコレーションケーキなどの濃厚系。

よくスーパーで見かけるのは、36%や47%あたりですが、レシピによっては40%など%に指定があることもあります。

みなさんこんな時どうしますか?

そのまま違う生クリームを使うことも多いですが、実は異なる2つの%の生クリームを合わせることで、好みの生クリームを作ることができます。

ピアソンのスクエア法

初めて聞く方も多いと思いますが、この計算方法を使うことで、好みの乳脂肪・必要な量を作ることができます。

A:乳脂肪の高い生クリーム

B:乳脂肪の低い生クリーム

C:作りたい乳脂肪の生クリーム

D:乳脂肪の高い生クリーム-作りたい乳脂肪の生クリームの差

E:作りたい乳脂肪の生クリーム-乳脂肪の低い生クリームの差

F:作りたい乳脂肪の使いたい量

まずはA〜Fの関係性を覚えましょう。

次に、実際に数字を当てはめてみましょう。

A:乳脂肪47%の生クリーム

B:乳脂肪36%の生クリーム

C:乳脂肪40%の生クリーム

D:40-36=4

E:47-40=7

F:200グラム

これを計算式に入れると、

200×4÷11=乳脂肪47%の生クリーム72.7グラム

200×7÷11=乳脂肪36%の生クリーム127.2グラム

となります。

最後は、乳脂肪47%の生クリーム約73グラムと乳脂肪36%の生クリーム約127グラムを合わせたら、乳脂肪40%の生クリームが200グラムが出来上がります。

今回は乳脂肪40%で計算しましたが、乳脂肪38%や42%なども、好きな分量作ることが出来ますので、お試しください。

【失敗は成功のもと】元パティシエが教えるガトーショコラのレシピ
こんにちはよしみけです。クリスマスケーキといえば、どんなケーキを思い浮かべますか?ショートケーキ・ブッシュドノエル・チョコレートケーキなど、いろんなケーキが思い浮かぶと思いますが、シンプルなガトーショコラはいかがですか?ただ、混ぜるだけで出来ると思いきや、メレンゲの泡立てや、乳化がうまく出来てないと、全くの別のケーキになります。ポイントを押さえて一緒に作ってみませんか?

生クリームの扱い方

皆さんは生クリームをどんな風に扱っていますか?

よく冷やして混ぜる・◯◯分立てにするなど聞きますが、意味を知っているのと知らないのでは、仕上がりに大きく差が出ます。

氷水で冷やしながら泡立てるのはなぜ?

f:id:yoshimike:20190709131546j:plain

生クリームを泡立てる時は、必ずと言っていいほど冷やしながら作業する工程が入ります。これは、温度が高いと泡立てが安定しないためです。

作業は10度以下、15度以上になるとキメの粗い状態になり、バター状になりやすいです。また、冷やしながら泡立てる方が、空気を含みやすく、生クリームの体積が増えます。

生クリームの泡立ての違い

よくレシピに8分立てにするなど書いてますが、どこまで泡立てればいいのか、わからなくなる事はありませんか?生クリームは、サラサラの液体ですが撹拌する事で、体積が増えます。

6分立ては、泡立て器ですくって、落ちてる生クリームの線が残るくらいが目安です。 f:id:yoshimike:20190709131615j:plain

7分立ては、生クリームを持ち上げてすくえるけど、すぐに落ちるくらいの固さです。 f:id:yoshimike:20190709131638j:plain

8分立ては、泡立て器ですくうと、ソフトクリームのような先端になれば大丈夫です。 f:id:yoshimike:20190709131700j:plain

8分立てからは、混ぜ過ぎるとすぐにボソボソした状態になるので、注意が必要です。

もし、ボソボソになったら、ゆるい生クリームを入れる事で、状態を戻す事が出来ます。

6分立てのようなゆるい状態はムースなど 7分立てはケーキに直接生クリームを塗るとき 8分立ては絞り袋などのデコレーションの時に使います。

ちなみに、カスタードクリームに合わせる生クリームは、固めを使うため、910分立てに近い状態のものを使います。 f:id:yoshimike:20190709131745j:plain

冷やしながら泡立てるには、きちんと理由があるので、理由を知って泡立てることで、きれいな生クリームを作りやすくなります。

6分立てや8分立てと分かっていても、なかなか上手くいかないかもしれませんが、何度か作って感覚を掴んでみましょう。

Q&A|生クリームは何パーセントがいい?

Q1:ムースを作りたいけど、生クリームは何%がいい?

30〜35%の乳脂肪分がおすすめです。あっさりした味で口当たりが軽く、ゼラチンやチョコレートの風味を邪魔しません。

ムース作りではゼラチンの使い方も仕上がりに大きく影響します。失敗しないゼラチンの使い方はこちらの記事で詳しく解説しています。

Q2:デコレーションケーキ用の生クリームは何%がいい?

40〜42%がおすすめ。泡立てやすくデコレーションもしやすく、形が崩れにくいです。あっさりめが好みの場合は、38〜40%でも大丈夫です。

Q3:絞りデコレーションや立体ケーキには?

42〜47%が向いています。コクがあり形をしっかり保ちやすいですが、泡立てすぎには注意。必要に応じてホワイトチョコやゼラチンを混ぜると扱いやすくなります。

Q4:レシピの乳脂肪%と手元の生クリームが違う場合は?

2種類の生クリームを混ぜて、好みの乳脂肪分に調整可能です。ピアソンのスクエア法を使えば、必要な量も簡単に計算できます。

Q5:泡立ての固さはどう選べばいい?

  • 6分立て:ムースや軽いデザート向き
  • 7分立て:ケーキに直接塗るとき
  • 8分立て:絞り袋でのデコレーション向き
  • 9〜10分立て:カスタードクリームに合わせる時

まとめ

生クリームは乳脂肪の%によって、味・泡立ちやすさ・仕上がりが大きく変わります。

  • 30%台:あっさりした味。ムースや軽いデザート向き
  • 40%前後:コクと扱いやすさのバランスが良い。デコレーションケーキ向き
  • 45%以上:濃厚でコクが強いが、扱いはやや難しい

そのため、「生クリームは何パーセントがいい?」という疑問の答えは、作るお菓子によって変わるということになります。

また、スーパーで売っている生クリームの%がレシピと違う場合でも、2種類の生クリームを混ぜることで好みの乳脂肪に調整することも可能です。

さらに、生クリームは温度管理や泡立て具合(6分立て・8分立てなど)によって仕上がりが大きく変わるため、扱い方を理解しておくことも大切です。

生クリームの特徴を知っておくと、お菓子作りの仕上がりがぐっと良くなります。
ぜひ作りたいお菓子に合わせて、最適な乳脂肪%の生クリームを選んでみてください。

今回もご閲覧ありがとうございます。

よしみけ(´▽`)

元パティシエ/現保育園調理員「よしみけ」
元パティシエ&保育園調理員【食育のプロ】

初めまして!元パティシエ/現保育園調理員の「よしみけ」です。
パティシエの経験を始め、ホテルマンや専門店のサービス、保育園調理員の経歴を持ち、スマホの普及により、情報が溢れる今、正しい情報を伝えたいという想いからブログをスタート。
赤ちゃんから大人までのごはん・デザートをテーマに、食のスペシャリストとして15年以上の現場経験をもとに生きた情報をお届けします。
【保有資格】
・調理師免許
・薬膳コーディネーター
・HRS(ホテルレストランサービス技能検定)3級
・ジュニア野菜ソムリエ
・ふぐ調理師免許

よしみけをフォローする
お菓子
スポンサーリンク
よしみけをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました