桜の季節の春。卒園・入学・新社会人など、新しいスタートをきる方が多いです。
門出を祝うギフトを探していろんなお店を見て回りますが、手土産に和菓子を贈ってみませんか?
ピンクや緑に色鮮やかな和菓子を見ると、心を惹かれると思います。
春の和菓子にはどんなものがあるのか?一緒に見ながら贈り物を決めていきましょう。
目次
春の和菓子といえば
春と言えばピンクや緑のイメージですが、和菓子も同じようなイメージに仕上がったものが多いです。
桜餅
塩漬けした桜の葉を巻いた桜餅。
実は関西と関東で見た目が大きく違います。
道明寺粉を蒸してピンク色を付け、おはぎのようにあんこ包む関西風。小麦粉に水を混ぜて、クレープのような薄い生地であんこを包む関東風。
どちらを食べてるかで、出身地もわかりますね。
ちなみに、関東では関西風の桜餅のことを道明寺と言います。
草餅
昔は春の七草のひとつ『御形』を使っていましたが、縁起が悪いことから今ではよもぎの葉を使うことが多いです。
花見団子
ピンク・白・緑の3色がおなじみの串団子。
団子の色にはそれぞれ意味があり、春の息吹を表す桜ピンク、冬の名残りを残した白酒(桃の節句に飲むお酒)の白、夏の予兆を表すよもぎの緑をイメージしています。
四季のうち秋がないですが、飽きないという意味が込められて3色で作られています。
ピンクの蕾が咲き、白い花が咲き、最後に葉桜となるように、色の順番も上からピンク・白・緑となっています。
春の上生菓子
上生菓子ってどんなもの?
上生菓子と言われてもピンとこないかもしれませんが、練り切り・こなし・羊羹・求肥などのことを言います。
上生菓子にはいくつかの特徴があり、一部ご紹介します。
・テーマに基づいて作る芸術性の高い和菓子。テーマには四季や古典文学を使うことが多いです。
・『果銘(かめい)』が必ずついてます。果銘とはテーマのことであり、形や色などがそれに基づいて作られています。
見て感じて味わうことで、より楽しめます。
・和菓子は水分量によって大きく3つに分けられ、生菓子は30%以上のもののことを言います。その中で特に上等なもののことを上生菓子と呼びます。
練り切り
白あんに砂糖・山芋、米粉などを加えて練り上げた和菓子です。
練り切り生地に色をつけて組み合わせることで、四季折々の形に仕上げることができます。
こなし
あまり馴染みのない単語ですが、和菓子には欠かせない材料です。
白あんに小麦粉や上新粉を混ぜ合わせて蒸す。そのあとに、砂糖などで甘みを足して、固さを調整しこなします。
お気づきかもしれませんが、練り切りと同じような材料に作り方です。
つなぎが小麦粉か求肥、という点が大きな違いです。
羊羹
小豆をメインにして固めたものを羊羹と呼びます。
羊羹といっても大きく分けると3種類あり、寒天の量が多い煉羊羹(ねりようかん)・寒天の量が少ない水羊羹・寒天ではなく小麦粉や葛粉で固める蒸し羊羹があります。
求肥
もちもち食感が特徴の求肥。
白玉粉や粒状のもち米に、砂糖や水あめを入れて練ったものです。
お餅とどう違うのか、意外と知らない人も多いのではないでしょうか?
お餅はシンプルにもち米のみで作られていますが、求肥には砂糖などの甘みがついてます。
砂糖や水あめなどの糖が水分を保つことで、冷めてもやわらかいもちもち食感を楽しめます。
春の和菓子のおすすめ
春の和菓子について書きましたが、次はおすすめの和菓子専門店をご紹介します。
寧楽菓子司 中西与三郎
創業100年越えても、ならまちに健在する老舗の和菓子屋。
駅近ながらも、商店街を過ぎて進めば昔ながらの風景があります。
和菓子の中でも特に生菓子に力を入れているので、季節に合わせた和菓子を楽しめます。
夏場は、和菓子だけでなくかき氷も味わうことができ、かき氷のお店としても有名です。
中村藤吉本店
1854年から開業してる老舗の中の老舗。重要文化的景観にも選定されています。
お茶が持つ味・気品・所作などを大切にしながら、茶の文化や精神・体験を時代に合わせた形で提供しています。
生茶ぜリィ抹茶がとにかくおすすめ。お茶の味がしっかりしながらも、他とのバランスが取れていて、リピート必須です。
長久堂
名物『きぬた』。
反物を象ったデザイン。芯の部分に羊羹を用い、白い絹に見立てた求肥を巻き、和三盆をまぶした、故郷丹波の風情を表現した銘菓。
伝統菓子を守りながらも、新しい菓子を前向きに作る温故知新の精神で作られている和菓子です。
1831年から創業している伝統の味を堪能してはいかがでしょうか?
龍月堂
静岡県島田市にある、創業110年の龍月堂。
まんじゅうや最中などの和菓子はもちろん、焼きモンブランやプリンなどの洋菓子も人気です。
島田名物小まんじゅうや生クリーム大福など、人気のお菓子を詰め合わせたギフトは、手土産に自宅用にもおすすめです。
末広庵
年間120万個以上も販売する末広庵名物『惣之助の詩』。
素材と味にこだわり、伝統的な製法にとらわれず、科学的な根拠+職人の勘や感覚を大切にし、オリジナルの菓子を作っています。
おいしさ・オリジナル・安心安全・旬の素材・おもてなし、5つの方針を大切に作られた和菓子です。
藤原夕貴
和菓子デザイナー/グラフィックデザイナーとして、独自の感性で和菓子を制作しています。
自然や日常をテーマの和菓子、企業とのコラボした和菓子など、既存の和菓子にとらわれない作品ばかりです。
残念ながら、店舗を持たないためホームページなどを要チェックしておきましょう。
『和菓子と言の葉 デザイナーが紡ぐ四季の物語』
こちらの本は販売中ですので、気になる方はぜひ手に取ってください。
美しい日本語を和菓子に変えた作品の数々。四季を慈しむ日本人の感性を刺激されますね。
坂本紫穂
和菓子作家として「印象を和菓子に」をコンセプトに活躍する坂本紫穂(さかもとしほ)さん。
繊細な和菓子に心奪われた方も多いのではないでしょうか?主に和菓子教室やワークショップなどで活動しているため、購入できるタイミングは不定期です。
企業とコラボしてることも多いため、ホームページは要チェックですね。
まとめ
出会いと別れの春。なにかと手土産を用意する機会が多いですが、焼き菓子やゼリーなど洋菓子を渡していませんか?
日本の伝統『和菓子』は、一つ一つに意味が込めらていますので、贈り物にピッタリですよ。
今回もご閲覧ありがとうございます。
よしみけ٩(ˊᗜˋ*)و
コメント