【二十四節気第17番】寒露とはどんな季節?旬の食材や暮らしのご紹介

二十四節季

露が冷たく感じる季節。秋が深まり、澄んだ空気を感じます。二十四節気第17番目『寒露』とはどんな季節なのか?旬の食材は?などについてご紹介しますので、一緒に季節の流れを感じましょう。

目次

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釣瓶落とし

夕日が見えたと思ったらあっという間に陽が沈む、秋の夕暮れを表す言葉。釣瓶とは、井戸から水を汲み上げる滑車を使った桶のことをいいます。夕日の沈む様が、釣瓶が井戸の中にサーっと落ちていく様と重なる。

子どものころ17時のサイレンが鳴ると、公園で遊んでいた子どもがサーッと帰っていく姿を思い出しますね。

初候~鴻雁来 (こうがんきたる)~10/8~10/12頃

燕と入れ替わりに雁が戻ってくる季節。寒露の始まりを知らせてくれる雁は、冬を日本で過ごし、春になるとシベリアに帰っていきます。

候のことば:菊と御九日

9月9日は重陽の節句、菊の季節です。新暦ではまだ菊の時期ではないですが、旧暦では開花の時期。

菊の見ごろに合わせて、長崎の諏訪神社で開催される長崎くんちは、御九日の祭りとも言われ、秋の収穫を古来より祝う祭りが行われています。

また秋の七草の一つ藤袴も開花の時期であり、万葉集や源氏物語など古来からも登場する花です。

旬の食材

産卵期の10月が旬のししゃもは、天ぷらやフライにしたり干物として食べることが多いですが、旬のししゃもは刺身としてもおいしいです。

また香り松茸、味しめじと言われるほどうま味が多いしめじ。リーズナブルな価格でよくスーパーでも見かけますが、ちょうど9月~10月が旬の時期です。

御九日の祭り

くんちとは九州の方言で9日のことを言います。秋の収穫を祝う祭りがありますが、日本三大くんちの中でも、特に代表的な長崎くんち。

400年以上も続く伝統的なお祭りは、鶴を模した着物を羽織舞を舞ったり、龍を待って龍踊りをしたり、舞を披露します。

次候~菊花開 (きくのはなひらく)~10/13~10/17頃

菊の花が咲き始める季節。奈良時代から伝わる菊は、薬草として用いられていました。

候のことば:菊枕

菊は古くから邪気を払う力があると言われています。重陽の節句に摘んだ菊を乾燥させて、花の香りを楽しみ無病息災を願う菊枕。

好きな人が夢に出ると言われ、女性から男性への贈り物とされていたという説もあります。

旬の食材

秋田の郷土料理に欠かせないはたはた。旬の時期にはぶりこという卵を持ち始めます。プチプチとした食感、うま味の詰まった白身は旬でしか味わえないです。

秋の果物として代表的な栗も忘れてはいけないですね。この時期に出回るのはニホングリ、天津甘栗にはチュウゴクグリ、マロングラッセにはヨーロッパグリなど、用途によって種類も変わります。

神嘗祭

実りの秋として収穫祭が各地で行われますが、その中でも特に大きな祭り「神嘗祭」。

その年に摂れた稲穂や穀物を、五穀豊穣を願い天照大神に捧げます。神嘗とは、神を食でもてなすという意味です。

末候~蟋蟀在戸 (きりぎりすとにあり)~10/18~10/22頃

戸口できりぎりすが鳴く様子を表す季節。きりぎりすと書いていますが、漢字ではこおろぎ、どちらが正解なのか?諸説ありますが、どちらが正解なのかは決まっていないみたいです。

候のことば:こおろぎか、きりぎりすか

きりぎりすやこおろぎの鳴き声を聞くと秋の深まりを感じます。万葉集にも歌われていたほど、古来からの風情。

夏の虫であるきりぎりすが秋に?なんて思う方もいるかもしれませんが、昔はこおろぎ=きりぎりすと思っていたようです。りりりりという鳴き声、秋を感じる鳴き声ですね。

旬の食材

脂ののったサバは、煮つけにしても塩焼きにしてもしめさばにしても、どんな料理にも合います。悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす効能もあるので、おいしくて栄養価も高くてうれしいですね。

サバ以外にも秋が旬の柿にも注目。「柿が色づくと医者が青くなる」と言われるほど栄養価が高く、特にビタミンCが多いので風邪の予防にもおすすめです。

鞍馬の火祭り

940年から続く京都の三大奇祭りの一つ。由岐明神が京都御所から鞍馬へ迎えられた際に、松明を持って出迎えたことが始まりまです。

由岐神社と、神社に続く鞍馬街道を「サイレイヤ、サイリョ」という掛け声とともに、松明を持って歩き、無数の炎で当時の様子を表しています。

まとめ

秋も終わり冬が近づくと、真っ赤な夕焼けを見れる時間も短くなります。実りの秋もピークを迎えますが、本格的な寒さが来る前にしっかりと備えておきましょう。

今回もご閲覧ありがとうございます。

よしみけ٩(ˊᗜˋ*)و

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