【保育園調理師が教える】子どもの野菜嫌いはどう対応すればいい?

ご飯

こんにちはよしみけです。

子育ての悩みのひとつ子どもの野菜嫌い、みなさんどんな風に対応していますか?

ひとつでも嫌いな野菜があるだけで、食卓の空気が悪くなった方もいると思います。

どうして野菜嫌いになっていくのか、子どもの気持ちになって一緒に解き明かしてみましょう。

目次

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子供の野菜嫌いはいつから?

「数えるほどしか食べさせてないのに…」「離乳食の時は好き嫌いなく食べていたのに、いつの間にか野菜嫌いに…」

子どもと言っても、1歳頃までは好き嫌いなく食べる子が多く、いろんな野菜をパクパク食べていませんでしたか?

離乳食から普通食に変わり、1歳を過ぎると自我が芽生えてき、特に2~3歳のタイミングで野菜嫌いが始まります。

子どもの野菜嫌いの鬼門は3歳から

子どもの野菜嫌いは1歳を過ぎれば徐々に増えてきますが、一番大変な時期は3歳前後です。

3歳前後には理由があり、ちょうどこの時期に満腹中枢が機能し始めます。

1〜2歳ごろまでは、満腹中枢が未熟なため、食べたいだけ食べ続け、嘔吐してしまう。こんなこともありますね。

満腹中枢が発達すれば、自分で量を調整することができるため、『これは食べるけどこっちは食べない』

量を調整する以外にも、『ピーマン嫌いだから食べない』『唐揚げはもっと食べたい!』と、自分がどの野菜が好きで、どの野菜が嫌いなのか、わかるようになります。

そのため、お皿に乗ってるものを全部食べるではなく、お皿の中の好きなものを食べるという選択肢が生まれることで、野菜嫌いが目立ち始めます。

子どもの野菜嫌いは学習によって決まる

自我が芽生えると、好き嫌いが増えますが、子どもの嫌いは味よりも経験による部分が大きいです。

食感が嫌だった、その時食べる気分じゃなかったなど、いろんな要素によって左右されます。

「何回出しても食べてくれない…食べさせるのあきらめようかな…」

大人であれば、野菜嫌いはなかなか治りませんが、子どもは違います。

食べた後に、体調が良くなった・悪くなった

食べてる時、楽しかった・嫌だった

こんな風に、その時の食べてる時の気持ちによって、好き嫌いができます。 

大きく分けると、4つの学習に分けれますので、見ていきましょう。

安全学習

大人でも見慣れない食べ物って抵抗ありますよね?

それは、子どもも一緒です。

子どもは初めての食べ物が多いので、いろんな食べ物をあげるより、繰り返し食べて、しっかり土台を作ってあげましょう。

「これ食べて美味しい!」

そう思えば、次からも安心して子供は食べてくれます。

嫌悪学習

食べた時に嫌な思い出があると、見た目だけで拒否してしまいます。

無理やり食べさせようとした

食べた後体調が悪くなった

など、味よりも嫌な思い出があることで、食べなくなります。

嗜好学習

嫌悪学習と対照的な学習です。

風邪のとき食べたら、体調が良くなった

良くなった・治ったなどの、良い思い出があるものは、食材の味自体を好きになる事があります。

連想学習

食べた時にどんな気持ちだったのか、連想

家族みんなで作って、楽しく食べた

楽しい食卓のイメージがあると、その時食べた食べ物も好きになります。

逆に、嫌なイメージがあると、嫌いになってしまいます。

子どもの野菜嫌いの天敵は緑色

子どもの野菜嫌いの定番と言えば、ピーマンや小松菜など、緑色の野菜が多いですよね。

なぜ緑色の野菜なんでしょうか?

赤色や白色ではなく、なぜ緑色なのか見ていきましょう。

緑色の見た目で敬遠

赤やオレンジなどの、暖色系は食欲をそそりますが、緑は草や葉っぱのイメージがありますよね。

実際保育園で子どもに緑の野菜を見せると

「緑ー!葉っぱみたいー」

など、具体的な野菜が上がらなかったり、見た目が似てる野菜が多いので、区別が付かなかったりも。

今食べてるものがなにかわからないと、不安になります。

野菜の名前を教えながら食べて、緑の野菜と一括りにならないようにしていきましょう。

子どもは甘味・塩味・うま味を好む

味覚には、甘味・塩味・うま味・酸味・苦味の五味があります。

甘味・塩味・うま味は、本能的に好むため、甘味のある玉ねぎ・人参・イモ類は、好きな子が多いです。

酸味・苦味は、毒や腐敗を察知する味覚なので、慣れるまでは嫌いな子が多いです。

小松菜やピーマンなどは、苦味があるため、慣れるまではなかなか好んで食べません。

でも、何度もたべて経験を重ねると、意外と酸味があるものを好む子も多いです。

子どもの味覚についてもっと知りたい方はこちらまで↓

緑色の野菜に嫌な思い出

玉ねぎ・人参・さつまいもなどは、良く食べるのに、緑色の野菜を全然食べない…

全然食べないと、とにかく一口だけでも食べさせよう!という気持ちになりませんか?

子供はそういった空気を敏感に感じるので、食べさせよう!となれば、絶対に食べてあげない!

『食べて!』『食べない!』『食べて!』『食べない!』

こんなりやりとり疲れますよね…

嫌な思い出を作らないように、無理強いは禁物です。

子どもの野菜嫌いに果物で代用はできる?

子どもの野菜嫌いはよく耳にしますが、果物嫌いな子どもはあまりいないですよね。

野菜と果物は栄養価を見ると、共にビタミンやミネラルが豊富です。

『野菜を食べないなら、果物で代用してもいいのでしょうか?』

答えとしてはNOです。野菜は野菜、果物は果物としっかり分けましょう。

果物は糖度が高いため、食べ過ぎは肥満につながる恐れがあり、デザートとして少量食べるくらいがちょうどいいです。

サラダにフルーツを混ぜるなど、料理の一部として使ってもいいですが、フルーツがメインになってしまうと、ますます野菜を食べなくなります。

ちなみに、果物と野菜の違いはなにか知ってますか?

一般的には、草になる食物は『野菜』・木になる食物は『果物』と聞きますが、実は明確な定義はないみたいです。

子どもの野菜嫌いが野菜好きにならない食べさせ方

自我が芽生えるに連れ、好き嫌いが増えていきます。

野菜嫌いを治すため、あの手この手で格闘している方が多いのではないでしょうか?

でも、そのやり方は正しいですか?

嫌いな野菜を食べさせれば、野菜嫌いが治るわけではなく子供が好きと認識して、初めて野菜嫌いが治ります

細かく刻んで好きなものと一緒に

よく嫌いな野菜を食べてもらうために、細かく刻んで好きなものと一緒に。

こういう食べさせ方をしていませんか?

たしかに食べてくれますが、根本的な解決にはなりません。

嫌いな食べ物は、好きな食べ物の中に

木を隠すのは森の中

みたいな発想ですが、これだと嫌いな野菜がどんな味をしたのか?形はどんな形なのか?

なぜ自分が嫌いな野菜を食べれたのか、イメージがつながらないので、嫌いな野菜のままです。

苦手な野菜はひと口食べればOK

ハードルを下げて、お互い楽しみながらごはんにしましょう。

「これ食べたら、デザートあげるよ」と交換条件を出す

デザートで釣るやり方は、◯◯したら◯◯する、という交換条件です。

もし、食べたくない時は、デザート食べないから野菜食べない

良くも悪くも子どもの思い通りになってしまうので、このやり方はおすすめしません。

子どもの野菜嫌いを野菜好きにする食べさせ方

野菜嫌いを治したいけど、嫌いな野菜を無理に食べさせたくない。

でも、食べないと偏食になるから食べて欲しい。

相反する思いと日々格闘されていると思いますが、どうすればいいのか?

無理なく、効果的な食べさせ方を一緒に見てみましょう。

料理や買い物のお手伝いをしてもらう

子どもはお手伝いが好きです。

大人にとっては、「これでいいの?」と思うような小さいお願いも、子どもにとっては嬉しいことです。

お手伝いをすれば、達成感を感じ、とても喜びます。

嫌いな野菜を一緒に買ったり、洗ったりしてもらい、食べる前に

「◯◯ちゃんがお手伝いしてくれた野菜だね」

そんな風に言ってあげると、「自分の野菜だから食べる!」と楽しそうに食べてくれます。

子どもの好き嫌いは学習によって決まります

楽しい思い出を作り、野菜嫌いを野菜好きに変えていきましょう。

調理方法を変えてみる

例えば、小松菜が苦手な子がいるとします。

スープに入れても、炒めても食べない

それなら、天ぷらやポタージュなら?

調理方法には、焼く・煮る・揚げる・漬ける・潰すなど、いろんな調理方法があります。

スープに入れた小松菜を食べないのは、ふにゃっとした食感が嫌だったのかもしれません。

でも、天ぷらのように、高温で短時間で仕上げると、シャキッとした食感が残ります。

野菜の味・見た目以外にも、食感も大事です。

野菜嫌いで困ってる時は、食感を変えてみてはどうでしょうか?

野菜嫌いの子どもが喜ぶレシピ

せっかくごはんを作ったのに、食べてくれないと切ない気持ちになりますね。

いったいどんな料理なら食べてくれるのか…

今回は子どもの野菜嫌いランキング上位の【ナス】【ピーマン】【しめじ】の3種類のレシピをご紹介します。

子どもの野菜嫌いにおすすめレシピ【ナス編】

https://moguna.com/recipes/20101304755

チーズが好きな子どもが多いので、やっぱりチーズとの組み合わせは鉄板ですね。

https://moguna.com/recipes/20101203936

いつものカレーにナスを入れてあげると、味や食感の抵抗なくなるので、食べてくれます。

チーズやカレーと言った、子どもが好きな食材や料理と合わすことで、食べるきっかけを作りましょう。

カレー粉などスパイスで作っても、カレールーを使ってもどちらでも大丈夫ですよ。

『○○ちゃん、この料理にナスが入ってるんだよ。』

『ナスが入った料理食べれたね!』

その時に、しっかり声をかけることを忘れずに。

声をかける事で、ナスを食べた時の美味しい!という気持ちを覚える事ができ、次から食べるきっかけになります。

子どもの野菜嫌いにおすすめレシピ【ピーマン編】

https://moguna.com/recipes/10101200838

クタクタになったピーマンより、シャッキ!としたピーマンの方が、食感のアクセントがあって食べやすいです。

https://moguna.com/recipes/801102A5583

細かく刻んで味付けごはんに混ぜると、ピーマンの苦味が少なくなるので、食べやすいです。

見た目で敬遠されがちなピーマン。

苦手なうちは、他の食材と合わせて色が見えないようにするといいです。

子どもの野菜嫌いにおすすめレシピ【しめじ編】

https://moguna.com/recipes/10110203441

しめじの香りや味は子どもの野菜嫌いの原因だと思います。

しめじの味を殺すために調味料を入れるのではなく、生かすように醤油やバターと合わせるのがおすすめ。(しいたけは入れなくても大丈夫ですよ。)

https://moguna.com/recipes/20101100665

フニャっとした食感が苦手な子も多いので、クリームスープに入れるのもおすすめ。

しめじに限らず、キノコ系は主張の強い食材です。

調味料をうまく使って、しめじを食べやすくしていきましょう。

まとめ

誰もが壁に当たる子どもの野菜嫌い問題。

「なんで全然食べてくれないの?」

「ごはんが美味しくないのか、食べさせ方が悪いのか…」

そんな風に自分を責めなくて大丈夫です。

負のエネルギーは、子どもも敏感に感じますので、楽しい雰囲気を大切にしましょう。

ご閲覧ありがとうございます。

よしみけ٩(ˊᗜˋ*)و

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