子どもにはなるべく体に負担のないように、無添加おやつやごはんを食べさせたい、そんなふうに思っているママやパパも多いのではないでしょうか。子どもは胃腸が未熟のため、大人にとっては問題ない添加物や砂糖でも、成長に大きく影響が出ることもたくさんあります。
この記事では、無添加のおやつの選び方や家でも簡単に作れるおやつレシピをご紹介します。
なぜ「無添加おやつ」が子どもにおすすめなの?

子どもの体は添加物を分解する機能が未熟。
子どもは大人に比べて体の臓器が未熟な部分が多くあり、食べ物を分解する力が弱いです。そのため、体のなかに添加物が溜まりやすく、体に負担がかかります。小さい頃は、さつまいも、おにぎりなど、素材の味を活かしたおやつがおすすめです。
着色料・保存料・香料がアレルギーや不安の原因になることも。
市販のおやつには、着色料や保存料などの添加物が多く含まれているため、アレルギーの原因にもなります。
子どもは成長期のため、添加物の種類によっては気持ちが不安定になったり、味覚が添加物の味に慣れてしまい、素材の味をおいしく感じにくくなります。
素材の味を活かしたおやつ
添加物が全くないものを選ぶことは難しいため、極力少ないものを選びましょう。また、普段よく食べるものは添加物が少ないものを選ぶことで、体の負担が減ります。
子どものころになるべく素材の味を経験しておくことで、味覚が素材の味を覚えます。大人になった時も素材の味をおいしいと感じることができます。市販品を購入するときは、「原材料欄が短いもの」「家庭にもある素材」「カタカナ表記は避ける」を確認するのがポイントです。
知っておきたい砂糖の危険性

白砂糖は血糖値を急上昇させ、集中力低下やイライラの原因
白砂糖には栄養価がほとんどなくカロリーしかないため、エネルギーを吸収する際に、体の中の栄養を使ってエネルギーに変えます。体の中のビタミンやミネラルが消費されるため「エンプティーカロリー」と呼ばれています。
また砂糖は血糖値が急激に上がるため、集中力やイライラする原因にもなります。
虫歯や肥満の原因
砂糖は虫歯や肥満の原因になるというのは、よく耳にしたことがあると思います。
口の中に糖質が残ることで虫歯の原因になりますが、特に砂糖はミュータント菌(虫歯菌)の大好物です。
また、肥満は大人がなる病気と思いがちですが、文部科学省が行う『令和6年度 学校保健統計』によると、9歳の子ども10人に1人が肥満とされています。適切な運動や食生活をすることで、改善しますので食べすぎには注意が必要です。
砂糖の代替のおすすめ

代替甘味料は白砂糖に比べると、栄養価も高くGI値が低いです。おやつには想像以上に砂糖が含まれている場合が多いため、家庭ではなるべく使用を控えるのがおすすめです。
砂糖を完全に避けるのは難しいですが、できるだけ血糖値を急上昇させない甘味料を選ぶことで、子どもの体にやさしいおやつ作りができます。
| 甘味料 | 主な栄養成分 | カロリー(100gあたり) | GI値(血糖上昇指数) | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 上白糖 | ほとんどなし(精製済み) | 約384kcal | 約109 | クセがなく使いやすい定番の砂糖。安価で手に入りやすい。 | 精製でミネラルが失われており、血糖値を急上昇させやすい。摂りすぎに注意。 |
| はちみつ | ビタミンB群、カリウム、ポリフェノール | 約294kcal | 約58 | 抗菌作用があり、風邪予防にも◎。クセの少ない百花蜜などが人気。 | 1歳未満には絶対NG(乳児ボツリヌス症の危険) |
| メープルシロップ | カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛 | 約260kcal | 約54 | ミネラル豊富で風味がやさしい。アレルギーも少なめ。 | 精製品もあるので原材料を確認 |
| 甜菜糖(てんさいとう) | カルシウム、鉄、マグネシウム | 約390kcal | 約65 | 体を温める性質があり、北海道産が主流。料理にも使いやすい。 | 精製度が高い製品だと栄養価が下がる |
| 黒糖 | カルシウム、カリウム、鉄、ビタミンB群 | 約380kcal | 約55 | コクがあり栄養価も高い。お菓子作りに深みを出せる。 | 風味が強いためレシピによっては不向き |
はちみつ(1歳以上)
栄養価が高いはちみつは、1歳未満の赤ちゃんには絶対に食べさせてはいけません。はちみつに含まれるボツリヌス菌が、乳児の体内に入ると乳児ボツリヌス症を発症することがあります。
赤ちゃんの胃腸はまだ未発達で、菌をやっつける力が弱いため、幼児や大人では問題のない量でも危険となることがあります。最悪死に至る危険性があるので、必ず1歳を過ぎてからはちみつを食べさせましょう。
はちみつの種類によって香りや味が違うため、クセのないものがおすすめです。
メープルシロップ
メープルシロップは砂糖よりも低カロリー低糖質であり、カリウムやカルシウムなど栄養価も含まれています。また、アレルギーの心配が少なく、はちみつに比べるとクセが少ないため、パンケーキやヨーグルトにもよく合います。
甜菜糖(てんさいとう)
甜菜糖は、北海道などで作られる*甜菜(ビート)*を原料とした天然の砂糖。白砂糖に比べると精製度が低いため、ミネラル成分が少し残っています。また、甜菜糖は体を温める性質を持っているのも特徴です。
黒糖
さとうきびを煮詰め精製をしていないため、独特なコクと香り、栄養価が豊富に残っています。料理やお菓子で使う際には、黒糖の風味や色がつくため、相性を考えて使うのがおすすめです。
簡単で安心!無添加おやつレシピ3選
バナナパンケーキ
バナナをたっぷり使用し、しっとりふわふわな仕上がりのパンケーキ。ベーキングパウダー、小麦粉だけでなく、砂糖まで不使用です。満足感もあって、子どもにも安心して食べさせることができます。

ポテトチップス
子どもも大人も大好きなポテトチップスですが、市販品には添加物がたくさん使われています。実はポテトチップスはじゃがいもとスライサーがあれば、簡単に作ることができます。添加物不使用、塩分調整もできるため、安心して食べさせてあげれます。
おからクッキー
おからと米粉を使ったクッキーは、食物繊維も豊富で素朴な味を楽しめます。ココアやきなこなどを混ぜることで、味を簡単に変えることもできます。

市販で買える!子どもにおすすめ無添加おやつ

創健社「メイシーちゃんのおきにいり」
小袋タイプで手軽に食べられる、無添加のおやつ。星のせんべいや、醤油味のおにぎりせんべいなど、さまざまな種類があり、子どもでも安心です。少量なので、ごはんに響かずおやつとしてぴったりです。
ノースカラーズ 純国産 北海道きなこねじり
北海道産のきなこを使った、手で持って食べやすいスティック状のおやつです。素朴で甘さ控えめのため、子どものおやつにぴったり。砂糖不使用・無添加なのもうれしいポイントです。
ノースカラーズ 純国産北海道きなこねじり 110g グルテンフリー
甘栗むいちゃいました
手軽な子どものおやつとして愛されて25年以上経つ「甘栗むいちゃいました」。砂糖も添加物不使用で、甘栗の素材本来の味を楽しめます。物価高騰の影響で、企画が小さくなる商品が多い中、こちらの商品は期間限定でサイズアップしたこともあります。
今回紹介したおやつ以外にも、パルシステムでは無添加のおやつのラインナップがあります。子どもが安心して食べられるおやつがそろっているので、気になる方はパルシステムもチェックしてみてください。
まとめ
子どもには無添加で安心できるおやつがおすすめです。市販のおやつをあげる場合は、原材料をよく確認しましょう。手作りする場合は、余分な砂糖や塩などは控えて、なるべく素材の味を大切にします。
子どもは体も味覚も育つ大切な時期。毎日のおやつ時間も、無添加を意識してみてください。
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今回もご閲覧ありがとうございます。
よしみけ(´・ω・`)



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