「子ども食堂って誰が利用できるの?」「本当に無料でごはんを食べられるの?」と子ども食堂の実態について気になる方も多いと思います。主に寄付や助成金などを活用し、今では7000か所まで増え続けています。この記事では、子ども食堂がどうやって運営しているのか?なぜ低価格なのかなど、気になる疑問にお答えします。
子ども食堂とは?役割と社会的意義
子ども食堂の役割
近年注目を集めている「子ども食堂」は、寄付や助成金をもとに、子どもたちへ栄養あるごはんを無償または低価格で提供する地域の支援拠点です。
ごはん以外にも、地域のコミュニティを開いたり、学習支援したりと、様々な役割を持っています。
子ども食堂の社会的意義
ごはんを提供するだけが目的ではなく、孤立孤食を防ぎ、地域全体で子どもや保護者を見守ることができます。高齢者が積極的にボランティアとして活動していることも多く、多世代の交流する場としても活躍します。
子ども食堂の運営方法
子ども食堂は低価格や無償で提供しているところが多いですが、運営資金はどうやっているのか疑問に思う方もいると思います。
子ども食堂の多くは企業やNPO法人が運営しており、主な資金源は補助金と寄付です。
各自治体や国から補助金の申請し、条件を満たしている場合、補助金を受け取ることができます。ただ、補助金だけでは運営が難しいため、ボランティアや寄付などによって運営している団体が多いです。
子ども食堂の寄付先の選び方!信頼できる団体を見つけるポイント
コロナ禍以降子ども食堂が増えていますが、信頼できる子ども食堂へ寄付するために、寄付先を選ぶ際の3つの基準を紹介します
活動実績を確認する
団体のホームページや報告書など、これまでの活動実績があるのか確認しましょう。企業が寄付している場合、ホームページに会社名が記載されているので、大手企業になるほど信頼性が増します。
SNSで最新情報をチェック
近年はSNSでの発信が増えているため、活動状況を簡単に確認することができます。開催や活動状況を定期的に発信しており、活動を行っているのか確認しましょう。
認定NPO法人とは?
数あるNPO法人のなかで、ほんの一握りの団体が認定NPO法人として活動しています。認定NPO法人になるには、厳しい審査をクリアする必要があるため、信頼性があります。
子ども食堂を支援する団体【5選】
子ども食堂を運営や支援する団体は数多くあるため、信頼できる団体を5つご紹介します。
認定NPO法人むすびえ
全国各地の子ども食堂ネットワークを支援し、企業や団体との連携を促進しています。また、子ども食堂の意義や実態を広く伝える活動も行っています。
「こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる」
ビジョンを掲げるむすびえには、【地域ネットワーク支援事業】【企業・団体との協働事業】【調査・研究事業】3つの事業を軸にしています。
子ども食堂を運営する団体の活動を支援し、企業からの寄付やプログラムなどを地域の子ども食堂につなぐ役割を担っています。また、子ども食堂の実態を正しく伝えるために「全国箇所数調査2024年度版」という調査を公式サイトにて公開しています。
認定NPO法人フローレンス
「誰も取りこぼさない社会」を目指し、病児保育や子ども宅食など、多岐にわたる子育て支援事業を展開しています。
今を生きるわたしたちと
まだ見ぬこどもたちが
希望と手をつないで歩める社会。
さあ、心躍る未来へ。
東京・仙台で運営している保育園で、子ども食堂やフードパントリーなどの食の支援を行っています。保育士や栄養士など専門スタッフがいるため、子育て相談もすることができ、食をきっかけに地域の家庭とつながることができます。
認定NPO法人カタリバ
困難を抱える子どもたちに対して、学びや居場所を提供する「アダチベース」などの活動を行っています。また、全国の子ども食堂支援を行う「むすびえ」と協力し、食事支援も実施しています。
どんな環境に生まれ育っても、
未来をつくりだす力を育める社会
中高生を対象に教育支援や体験学習を中心に活動を行っていますが、夕食を提供する活動を行うこともあります。
公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
すべての子どもに対して、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」の実現を目指し、国内外で多様な支援活動を行っています。
セーブ・ザ・チルドレンは、すべての子どもにとって、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現されている世界を目指します。
100年の歴史をもつ子ども支援専門のNGO。当日は敵国の子どもを助けるのはあり得ない行為でありながらも、子どもの命が失われていることをチラシで訴えたことが始まりです。
世界中で子どもを取り巻く環境を変えるため、6つの分野の課題解決に向けて行動しています。
NPO法人キッズドア
日本国内の子ども支援に特化し、学習支援や居場所支援、物資・情報・就労支援などを通じて、すべての子どもが夢や希望を持てる社会の実現を目指しています。
すべての子どもが
夢や希望を持てる社会の
実現を目指して
キッズドアのファミリーサポートは【物資支援】【情報支援】【就労支援】【体験活動】の4つの支援を提供しています。
食品の支援は、夏休みや年末年始の学校が長期休みの際に届き、それ以外にもスニーカーやランドセルなどの支援例があります。
子ども食堂への寄付方法【4選】
寄付と言ってもさまざまな方法があるため、4つの寄付の方法をご説明します。
直接寄付
地域で開催している子ども食堂に直接食材などを寄付する方法です。
開催日や規模は異なるため、寄付する際は品目や数量、配送日時を事前に確認・連絡するのがマナーです。
生鮮食品を寄付する場合は、鮮度は大丈夫か?期限は切れていないか?など、寄付したものが使えるのか確認しておくのがマナーです。
NPO法人に寄付
NPO法人の名前を見かける機会も多いと思いますが、ホームページから寄付することができます。
1回だけの単発の寄付や、毎月一定の金額を寄付する月額寄付、金額も経済状況に合わせて選べるので、無理のない範囲で選びましょう。
フードドライブに寄付
お買い得商品やまとめ買いなど、ついつい買いすぎてしまったり、贈答品をもらったりと、自宅に眠っている食品はありませんか?
フードドライブでは自宅で消費できない食品、主に飲料水・米・乾物・缶詰・インスタント食品・レトルト食品などを寄付することができます。
寄付する条件は、
・賞味期限が1ヶ月以上
・常温で保存可能(冷凍・冷蔵食品、生鮮食品などはNG)
上記をクリアしていることが前提です。最近では、お店の入り口やレジ周辺に回収ボックスが設置されていることも多く、見かける機会も増えています。
フードバンクに寄付
フードバンクは企業や個人から寄付された食品を、必要な場所へ届ける橋渡しの役割を持った団体です。
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子ども食堂の利用方法
利用対象者は?
子ども食堂は貧困世帯やひとり親家庭向けと思われがちですが、実は一般家庭でも利用できる場合があります。
まず団体のホームページや案内の利用条件を確認しましょう。ひとり親家庭、未就学児のいる家庭など、条件がない場合は誰でも申し込むことが可能です。
申し込み方法
申し込み方法にはグーグルフォーム・メール・電話などがあります。名前、人数、注意事項など必要項目を伝える、入力すれば申し込み完了です。
多くの子ども食堂は、抽選で利用家庭を選ぶため、申し込み=利用できるではありませんので、注意しましょう。
寄付後の報告はあるのか?
寄付金の使い道が気になる方も多いでしょう。多くのNPO法人では、活動報告書や財務情報を定期的に公開しています。
例として、認定NPO法人フローレンスでは、毎月のメルマガを発行や年に1度アニュアルレポートの発行など、取り組みの紹介を行っています。
開示の仕方は団体によって変わりますが、メルマガの配信、メールやSNSでの活動報告などが主です。また財務状況もインターネット上で開示されるため、お金が正しく使われているのか確認することもできます。
まとめ
子ども食堂への寄付は、子どもたちの健やかな成長を支え、地域とのつながりを強くする活動です。食材の寄付や少額の支援、SNSでのシェアといった小さなアクションが、子どもたちの明るいみらいを支える力になります。
今回もご閲覧ありがとうございます。
よしみけ٩(ˊᗜˋ*)و