子どものごはんは離乳食から始まりますが、この時期は、調味料の種類や量を間違えると、味覚形成や体に負担がかかることもあります。
「いつから調味料で味付けするのか」「離乳食に入れてはいけない調味料はあるのか?」など、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、離乳食におすすめの調味料や、どのタイミングでどのくらい使用すればいいのか、現役の保育園調理員がご紹介していきます。
離乳食に調味料はいつから使っていい?【目安は7〜8か月】

赤ちゃんの食事は、ミルク→離乳食初期→離乳食中期→離乳食後期→普通食の流れで進みます。
初期の段階では、まず素材そのものの味を知ってもらうことが大切です。
いきなり濃い味付けをするのではなく、少しずつ段階的に慣らしていきましょう。
【早見表】離乳食の調味料はいつから?量はどれくらい?

離乳食の調味料は、生後7〜8か月(離乳食中期)から「数滴〜香る程度」が目安です。
味付けはなるべく素材の味を活かし、大人が食べて「少し物足りない」と感じるくらいが、赤ちゃんにとっての適量とされています。
下の早見表では、離乳食で使える調味料の種類と、使用開始時期・量の目安をまとめています。

この早見表では、離乳食で使える調味料と使用開始の目安をまとめています。
砂糖は中期〜後期から少量、塩やしょうゆは後期以降にごく少量が基本です。
味噌は中期(7〜8か月)から、ケチャップやマヨネーズは完了期以降に控えめに使いましょう。
離乳食初期・中期・後期での調味料の考え方
味の感じ方には個人差があるため、大人が食べて「少し物足りない」と感じるくらいが、赤ちゃんにとっての適量です。
赤ちゃん1食分に使う調味料の量としては、
- 離乳食初期:調味料は一切使わない
- 離乳食中期:数滴・香る程度
- 離乳食後期:素材の味が消えない程度
なかでも「砂糖は使っても大丈夫なの?」と不安に感じる方は多いのではないでしょうか。
離乳食では砂糖の使い方に不安を感じる方も多いですが、砂糖そのものが悪いわけではありません。
砂糖の種類や考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
離乳食で調味料を控えるべき2つの理由

離乳食では調味料は使ってはいけないわけではありません。しかし、赤ちゃんの体や味覚の発達を考えると、できるだけ素材の味を活かした薄味がおすすめです。
味覚が育つ大切な時期だから
子どもの味覚は3歳頃までに土台が作られるといわれています。この時期に濃い味付けに慣れてしまうと、素材本来のおいしさを感じにくくなることがあります。離乳食では野菜や魚、肉などの自然な味を覚えられるよう、薄味を心がけましょう。
体への負担を減らせる
赤ちゃんは消化機能や腎臓の働きが未熟です。塩分や糖分を控えることで、体への負担を抑えながら離乳食を進められます。
調味料別|離乳食ではいつから使える?保育園での使い方も紹介

保育園でも、中期までは昆布だしと素材の味だけで離乳食を作り、調味料を加えるのは後期からです。使う量も味付けではなく、風味をつける程度のほんのわずかしか使いません。
ここからは、離乳食でよく使う調味料について、いつから使えるのか、保育園での使い方や注意点を調味料ごとに解説します。
しょうゆは離乳食後期(9〜11か月頃)から
しょうゆは、離乳食後期(9〜11か月頃)から少量ずつ使えます。ただし、赤ちゃんの味覚はとても敏感なため、味付けではなく風味付けとして使うのが基本です。
「減塩しょうゆを使ったほうがいいの?」と悩む方もいますが、離乳食で使う量はほんの数滴なので、無理に減塩タイプを選ぶ必要はありません。それよりも、原材料がシンプルなしょうゆを選び、使いすぎないことが大切です。
味噌は離乳食中期(7〜8か月頃)から
味噌は離乳食中期(7〜8か月頃)から使えますが、ごく少量から始めましょう。
だし入り味噌は塩分や添加物が多い商品もあるため、できれば通常の味噌を選び、自分でだしを加える方法がおすすめです。
赤ちゃんは素材やだしのうま味を十分感じられるため、大人が飲んで薄いと感じるくらいがちょうどよい濃さです。
塩は離乳食後期からごく少量
塩は離乳食後期から使えますが、基本的には必要ありません。
保育園でも塩だけで味付けをすることはほとんどなく、必要な場合はしょうゆや味噌を少量使って味を整えています。
野菜や魚、肉のうま味と、昆布だしやかつおだしを合わせることで十分おいしく食べられるため、素材の味を活かすことが大事です。「味が薄そうだから」と塩を足す必要はありません。まずは素材やだしのおいしさを活かすことを意識しましょう。
砂糖は離乳食中期〜後期から少量
砂糖は中期〜後期頃から使えますが、必須の調味料ではありません。
赤ちゃんには野菜や果物の自然な甘みを味わって、素材の味を感じてもらうことが大切です。そのため、甘味をはっきり感じるほど砂糖を加える必要はなく、甘く感じる場合は入れすぎている可能性があります。
保育園でも食事に砂糖を使うことはほとんどなく、おやつ作りでほんの少量加える程度です。砂糖は甘くするためではなく、おやつのちょっとしたお楽しみとして、必要なときだけ少量使うくらいで十分です。
ケチャップは離乳食完了期(1歳頃)から
ケチャップは1歳頃の離乳食完了期からが目安です。
トマトを原料としていますが、塩や砂糖も含まれているため、使う量はごく少量にします。
保育園でもケチャップは風味付け程度に使用し、トマトがないときの代わりとして料理に少量加える程度です。
ケチャップそのものの味を楽しむというより、子どもの味覚の幅を広げるために使うイメージで十分です。
マヨネーズは1歳以降を目安に
マヨネーズは油分が多く卵も使っているため、1歳以降を目安に少量ずつ使います。
初めて使う場合は、そのままかけるよりも、加熱調理に使うほうが安心です。加熱することで全体になじみ、少ない量でも風味を感じやすくなります。
保育園では、ポテトサラダやマヨ焼きなどに少量使うレシピが多いです。
マヨネーズは子どもの好きな味ですが、毎日のように使う必要はありません。まずは素材本来のおいしさを覚えることを優先し、補助的に取り入れるようにしましょう。
調味料なしでも大丈夫な3つの理由

離乳食では「味が薄すぎるのでは?」と心配になる方も多いですが、調味料を使わなくてもおいしく食べられる理由があります。
だしや食材のうま味を味わえる
昆布やかつお節で取っただしや、野菜本来の甘み・うま味だけでも十分おいしく食べられます。保育園でも離乳食中期までは昆布だしを中心に使用し、素材の味を大切にしています。
味覚を育てやすい
赤ちゃんは味覚が発達する大切な時期です。調味料に頼らず素材の味を覚えることで、野菜や魚など本来のおいしさを感じやすくなります。
毎日同じ味でも安心して食べられる
毎日同じような味付けだと飽きてしまうのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、赤ちゃんにとっては食べ慣れた味=安心できる味です。
保育園でも、離乳食は毎日濃い味付けに変えることはありません。昆布だしや食材本来のうま味を活かしたやさしい味付けを基本にしています。それでも、多くの子どもたちは安心して食べ進めています。
味に変化を付けるよりも、月齢に合わせて食材の大きさや固さ、種類を少しずつ増やしていくことが、離乳食では大切です。
初めて使う調味料はアレルギーにも注意

しょうゆや味噌には大豆や小麦、マヨネーズには卵など、アレルギーの原因となる原材料が含まれている場合があります。
アレルギーがある場合は代替品も多くありますので、うまく活用していきましょう。
湿疹や赤みなど普段と違う症状が見られた場合は、使用を中止し、医療機関へ相談してください。
市販ベビーフードの調味料は大丈夫?【使うときの考え方】

市販のベビーフードは、月齢に合わせてやわらかさや味付けが調整されており、忙しい日の食事や外出時にも便利です。
商品によって味付けや原材料が異なるため、購入前に表示を確認しておくと安心です。
- 月齢に合っているか
- 原材料がシンプルか
- 塩分や糖分が多すぎないか
忙しい日には市販品も上手に取り入れながら、無理なく離乳食を続けましょう。
Q&A:よくある悩みに答えます

ごはんを食べないので、味付けを濃くしてもいいのか?
食べないと成長面や栄養面に影響するため食べてほしいですが、子どもがごはんを食べない原因は味付けだけではありません。お腹が空いていない、眠たいなど、さまざまな要因があります。画像を追加
口に入れても出してしまう
月齢と食材の固さや大きさが合っていない可能性があります。赤ちゃんの発達に合わせて形状を調整しましょう。
まとめ

離乳食は大人の味付けとは異なり、素材の味を活かした薄味が基本です。
調味料は少量しか使わないからこそ、できるだけ原材料がシンプルなものを選ぶと安心です。
赤ちゃんの頃に慣れたやさしい味は、その後の食習慣や味覚づくりにもつながります。焦らず、月齢に合わせて少しずつ調味料を取り入れていきましょう。
今回もご閲覧ありがとうございます。
よしみけ٩(ˊᗜˋ*)و


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