子どもの離乳食が始まると、「調味料はいつから使っていいのか」「どのくらいなら大丈夫なのか」と頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか?
「薄味がいい」とよく聞くものの、実際にどこまで控えるべきなのか判断が難しいですよね。
保育園で日々給食を作っていると、子どもの食事の味付けに対して悩む保護者の声をよく耳にします。
この記事では、離乳食の調味料について、保育園での調理経験をもとに整理していきます。
離乳食に調味料はいつから?

離乳食の調味料は、生後7〜8ヶ月ごろの「中期」から少しずつ使うのが推奨されています。ただし、目的はおいしく味付けをすることではなく、味に慣れていくためです。
初期は調味料を使わず、素材そのものの味を感じることが基本になります。中期になると、風味づけ程度のごく少量から始め、後期にかけて徐々に味付けの幅を広げていきます。
量の目安
離乳食の味付けは、濃い・薄いで考えるよりも、1人前の量に対して数滴と覚えておくと分かりやすくなります。
初期は素材の水分や甘みをそのまま味わう時期です。
中期は香りをつける程度で、味付けというより風味づけの段階。
後期になると、ごく薄い味付けが少しずつ可能になります。
目安としては、大人が食べて「ほんのり塩や醤油を感じる」くらいが、赤ちゃんにとってちょうどいい濃さです。
なぜ調味料を控えるのか

味覚形成は3歳まで
子どもの味覚は3歳ごろまでに大きな土台が作られると言われています。
この時期はおいしさよりも、味に慣れていくことが大切です。
赤ちゃんの頃に素材の味や薄味に慣れておくことで、大人になってから「この味、懐かしい」と感じることがあります。それは、幼い頃の食体験がしっかり記憶として残っている証拠でもあります。
消化機能が未熟
離乳期の子どもは、まだ消化機能が発達途中です。濃い味付けは内臓に負担をかける可能性があるため、できるだけシンプルな味が基本になります。
素材の味を覚える
離乳食は味を足していく時期ではなく、素材の味を覚える時期です。ここで濃い味に慣れてしまうと、後から薄味に戻すことが難しくなります。
保育園でも実践している|離乳食の味付けの基本

離乳食は、味付けをしないから物足りないではなく、調味料に頼らずおいしさを引き出す工夫が大切です。
その中心になるのが「だし」です。
塩やしょうゆの代わりに、だしのうま味と野菜本来の甘みを活かすことで、赤ちゃんが食べやすい優しい味に仕上がります。
離乳食のだし選びの基本|まず知っておきたいこと

だしは離乳食の味の土台になりますが、毎日手作りするのは現実的に大変です。
そこで保育園現場でもよく使われるのが「だしパック」です。
手軽に使えることで、無理なく継続できるのが大きなメリットです。
離乳食の基本は「かつお節」と「昆布」
離乳食のだしは、かつお節と昆布があれば、やさしいうま味を引き出せます。
保育園でも、離乳食ではこの2種類を中心に使うことが多いです。素材の味や薄味に慣れることが、子どもの食の土台づくりにつながります。
顆粒だしとの違い
顆粒だしは、お湯に溶かすだけで使えるため、家庭でもよく使われています。最近は無添加タイプも増えており、忙しいときには便利な調味料です。
ただし、商品によっては食塩や酵母エキスなどが含まれている場合もあるため、離乳食に使う場合は原材料を確認しておくと安心です。
一方で、かつお節や昆布がベースのだしパックは、素材そのものの風味を感じやすく、離乳食の「薄味に慣れる」という目的にも取り入れやすい特徴があります。
だしパックでも、食塩や調味料が加えられている商品はあるため、どちらも購入時は、原材料をチェックして選びましょう。
離乳食で避けたいだし
離乳食初期〜中期は、かつお節・昆布を中心にしたシンプルなだしがおすすめです。
複数の魚を使っただしパックには、サバなどの青魚が含まれている場合があり、アレルギーの観点から最初は避けた方が安心です。
あごだしはうま味が強く大人には人気ですが、離乳食では無理に使う必要はありません。まずはやさしい味のだしに慣れ、普通食になってから取り入れても十分です。
離乳食におすすめのだしは?実際に使いやすい商品を紹介

離乳食用のだしを選ぶときに大切なのは、
- 原材料がシンプル
- 食塩や添加物が少ない
- 無理なく続けられる
この3つです。
毎回手作りするのが難しい場合は、市販品を上手に活用するのもひとつの方法です。ここでは、家庭でも使いやすい商品を用途別に紹介します。
まずは手軽に始めたい人向け
マルトモ はじめてのだしパック 離乳食用
離乳食向けとして販売されているだしパックで、初めての方でも選びやすい商品です。
原材料はかつおぶしと昆布のみで、塩分や添加物は不使用のため、「まず何を選べばいいかわからない」という方にも向いています。
パックタイプなので、「だし作りはハードルが高そう」と感じる方でも、簡単に扱えて便利です。
兼上 かつおだしパック
兼上のかつおだしパックは、国産かつお節のみを使用しており、食塩・昆布・エキス類は使われていません。
かつおだしは味や風味が出やすいため、おかゆや野菜スープなどの離乳食にも使いやすく、シンプルな原材料にこだわりたい方に向いています。
みついし毎日昆布
昆布は、普段使っている無添加タイプでも十分活用できます。
我が家では生活クラブの「みついし毎日昆布」を使っていますが、原材料がシンプルなものならスーパーで購入できる商品でも問題ありません。
生活クラブは地域によって利用条件が異なるため、利用が難しい場合は、スーパーや通販で購入できる無添加昆布を選ぶのもおすすめです。
だしを取った後は捨てずに再利用もできる

顆粒だしより少しコストはかかりますが、再利用することでフードロスにも貢献できます。
だしパックや昆布は、使い終わった後は捨ててしまう人も多いかもしれませんが、再利用できます。
例えば、
- かつお節 → 醤油や砂糖を合わせて、おかか・ふりかけ
- 昆布 → 醤油や砂糖を合わせて、佃煮
- 2番だし → 味噌汁やスープ
として活用できます。
毎日の離乳食づくりは大変だからこそ、無理のない範囲で取り入れてみませんか?
Q&A|離乳食のだし・調味料でよくある疑問

だしは前日に作ってもいい?
冷蔵保存であれば問題ありません。清潔な容器に入れて保存し、できれば1〜2日以内に使い切ると安心です。
製氷皿などで小分け冷凍しておくと、いざという時にも便利です。
市販の顆粒だしは使ってもいい?
無添加タイプで原材料がシンプルなものなら使っても大丈夫です。塩分や調味料(アミノ酸等)が含まれている商品もあるため、表示を確認しましょう。
しょうゆや味噌はいつから?
離乳食後期以降を目安に、ごく少量から始めましょう。まずはだしや素材の味を覚えることが大切です。
だし以外の調味料を使い始める時期については、こちらの記事で詳しく解説しています。
だしパックの中身は再利用できる?
原材料がシンプルなものなら、おかかやふりかけに活用できます。塩分が入っている商品は表示を確認しましょう。
まとめ

赤ちゃんの頃に慣れたやさしい味は、大人になってから「この味、落ち着くな」と感じることがあります。
離乳食は今だけの食事ではなく、これから先の食との付き合い方にもつながっていく時間なのかもしれません。
今回もご覧いただき、ありがとうございます。
よしみけ٩(ˊᗜˋ*)و


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