チョコレートが高騰でも大丈夫！価格を抑えて作れる本格バレンタインレシピ

バレンタインデーは、友チョコや本命チョコなど、大切な人に思いを伝えるチャンス。しかし、近年チョコレートの価格高騰によって、なかなか手が出しにくい価格帯になっています。特に小学生以上の子どもがいる家庭では「経済的にも厳しい…」と感じる方も多いのではないでしょうか。

今年は、材料の選び方や作り方を工夫して、チョコレートの量を抑えながら楽しめるバレンタインのレシピをご紹介します。

なぜチョコレートが高くなっているの？

2~3年前まで板チョコ100円が当たり前でしたが、近年チョコレートの価格が高騰し、2~3倍近くに跳ね上がって悲鳴を上げているかたも多いのではないでしょうか？

高騰した理由は大きく分けて3つありますので、順番に説明していきます。

カカオ豆の国際価格が急上昇

カカオ豆はチョコレートの原料ですが、国際市場では1トンあたり12,900ドルに迫る価格まで上昇しています。供給不足や天候不順が原因で、世界的に値段が上がっているのです。

生産国での生産者価格上昇

チョコレートの原料の多くを占めるガーナやコートジボワールでは、生産者に支払われる価格が急上昇しています。ガーナでは前年比58％の上昇、コートジボワールでも過去最高水準に達しています。原料価格の上昇は、最終製品の価格にも直結します。

国内の加工・販売コスト増加

日本国内でも、チョコレート菓子の平均価格は17％前後上昇しています。特にバレンタイン向けの1粒あたり価格は418円（前年＋5.8％）に達しており、材料費だけでなく加工・流通コストも値上がりしていることが影響しています。

今年のバレンタイン、価格を抑えるためには？

チョコレートが高騰していても、バレンタインにはチョコレートは欠かせません。そんな中、少し工夫するだけで簡単に節約できます。ポイントは「購入量の調整」と「手作りの工夫」、そして「レシピのアレンジ」です。

購入量を調整

チョコレートの材料は少量サイズを買うのではなく、大容量サイズを買うことで単価を抑えることができます。製菓材料は日持ちも長く保管もしやすいため、初期投資は高くつきますが、結果としては価格を抑えることにつながります。

手作りで材料を工夫

チョコレートはケーキ屋で買うと割高になるため、手作りするのもおすすめです。上記のような大容量サイズの割れチョコや業務スーパーの板チョコ、製菓材料店で購入できるお得なチョコレートを活用すると、コストを抑えながら見栄えのよいお菓子を作れます。

手作りする際は、チョコレートとココアを合わせたり、豆腐やきなこなどを組み合わせたりすることでチョコレートの消費を抑えることができておすすめです。

少量で作れるレシピに変更

ボンボンショコラのような手間や材料がかかるお菓子ではなく、簡単に作れて少量でも満足できるレシピに変更しましょう。たとえば、ココアプリンやオートミールボールなどは、チョコレートの量が少なくても、チョコ感が満足できるレシピです。

子どもと一緒に作る場合は、複雑なレシピは避けて、溶かして混ぜるだけのような簡単なレシピを選びましょう。

チョコレートの代替材料

子育て家庭にとってチョコレートの高騰は、家計にとっては負担が大きい問題です。そのため、チョコレートの代替になる材料を紹介します。

ココアパウダー

チョコレートよりも価格が低く、少量でも濃厚なチョコ風味が出せるため、ホットケーキやプリンなどに合わせることで簡単にチョコ風にできます。ココアはダマができやすいので、使う際は注意しましょう。

キャロブパウダー

カフェインなしで、甘みも自然につけられるマメ科の植物です。日本名では「イナゴマメ」と呼ばれ、オーガニック食品や健康食品としても注目されています。主に製菓材料店などの専門店で置いているため、一般的なスーパーでは見かける機会が少ないです。

チョコレートフレーバー・ソース

チョコレートフレーバーのクリームやソースを使えば、手軽にチョコスイーツに早変わりです。牛乳や豆乳に混ぜたり、パンケーキやヨーグルトにかけたりするだけでチョコ感を満喫できます。

チョコレートを使わない手作りスイーツ3選

「チョコレートを使わずに、あの濃厚なチョコ感を味わいたい！」と思っている方に、元パティシエからおすすめレシピをご紹介します。

チョコレートを避けている方や、小さなお子様と一緒に手作りを楽しみたい方のために、ココアパウダーや豆腐などを使って、まるで本物のチョコレートのような風味や濃厚さを味わえるレシピです。

 豆腐のガトーショコラ

ヘルシーでしっとり、でもココアとは思えないほど濃厚な味を楽しめるスイーツです。レーズンやクランベリーなどのドライフルーツとも相性が良いので、お好みで入れるのもおすすめです。

作り方

1. 豆腐を潰してなめらかにします

2. 卵、砂糖、油を混ぜ合わせ、豆腐を加えます

3. 薄力粉とココアパウダーをふるい入れて混ぜます

4. 型に流し、180℃のオーブンで20〜25分焼きます

キャロブオートミールボール

火を使わずに混ぜるだけの簡単レシピのため、子どもと一緒に安全に楽しめます。バナナの甘みを利用するため、砂糖不使用で作ることができます。

作り方

1. バナナをフォークで潰します

2. キャロブパウダーとオートミールを混ぜます

3. 丸めて冷蔵庫で冷やして完成

ココアとココナッツのミニケーキ

ココナッツの香ばしさとココアの風味で、チョコなしでもバレンタインらしい味わいに。カップのサイズを小さくすると、たくさん作ることができプチギフトとして渡すこともできます。

作り方

1. 卵と砂糖を泡立て、油を加えます

2. 薄力粉とココアパウダーを混ぜ合わせ、1に加えます

3. ココナッツファインを入れて混ぜ、耐熱カップに流します

4. トースターで約10分焼いて完成

少量で作る本格チョコレートレシピ3選

チョコレートが高騰しても、バレンタインは本格レシピにこだわりたい方のために、少量でもチョコレートの味を活かせるレシピをご紹介します。チョコレートの種類に指定はありませんが、なるべく60%~70%のビターチョコレートを使うのがおすすめです。

板チョコ2枚で作るミニ生チョコ

板チョコ2枚で手軽に作る生チョコ。溶かして混ぜて冷ますの3ステップの失敗知らずのレシピです。簡単なのに高級感あふれるため、プレゼントにおすすめです。

作り方

1. チョコを細かく刻みます

2. 耐熱容器に1を入れ、生クリームを加えます

3. 電子レンジで20秒ずつ加熱し、滑らかになるまで混ぜます

4. 型に流し、冷蔵庫で1時間以上冷やします

5. お好みでココアパウダーをまぶして完成

トースターで作る簡単ブラウニー

オーブンがないとケーキは焼けないと思っているかたも多いと思いますが、トースターでもケーキを焼くことができます。オーブンのように細かい温度調整が必要ないため、時間調整だけ間違えなければ成功しやすいです。

作り方

1. チョコとバターを溶かします

2. 卵と砂糖を混ぜ、1を加えます

3. 薄力粉を混ぜ、耐熱カップに入れます

4. トースターで約10分加熱して完成

少量で作れるナッツ入りロッシェ

ボンボンショコラはチョコレートの量が必要になりますが、ナッツやコーンフレークを混ぜたロッシェならチョコレートの量を抑えることができます。ナッツの種類を変えたり、ドライフルーツを入れたり、アレンジの幅が広いです。

作り方

1. チョコを細かく刻みます

2. 耐熱容器に入れ、電子レンジで30秒ずつ加熱して溶かします

3. ナッツは粗く刻み、コーンフレークと一緒に溶かしたチョコに混ぜます「

4. スプーンで小さくすくい、クッキングシートの上に丸める、または板状に伸ばし好みの大きさに割ります

5. 冷蔵庫で30分以上冷やして完成

チョコレートの代替Q&A

製菓用チョコレートが高い！お菓子作りはどう代用すればいい？

一番のおすすめは無糖ココアです。カカオ感が強く製菓用チョコレートにも劣らないクオリティを出せます。そのほかカフェインが入っていないキャロブで代用品として優秀です。

本格的なチョコ風味にしたいけど、コストは下げたい。

ベースはココアを使用し、香りづけに少量のチョコレートを使うことで、コストパフォーマンスを上げることができます。少量でも、チョコの固まりを混ぜ込む、仕上げにかけるなど存在感を出すことで本格的な味わいになります。

豆腐とココアはなぜ合うの？

豆腐の淡白な味わいはクセがなく、ココアと合わせることで生チョコのようなクリーミーで濃厚な味に変わります。ヘルシーな仕上がりなのに、満足感もあり、食べても気づかないほど自然な味わいです。

まとめ：工夫すれば高騰でも楽しめる！

今年のバレンタインはチョコレート高騰で材料費が上がっていますが、代替食材や手作りアイデアを活用することで、価格を抑えながらも濃厚なチョコレートを味わえます。ヘルシーでありながら、満足感のあるチョコレート菓子を作ってみましょう。

今回もご閲覧ありがとうございます。

よしみけ(´▽｀*)