子どもと食べる薬膳!熱中症予防に効く夏の食材とレシピ5選

子ども
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年々暑くなる夏、連日35℃以上を超える猛暑が続き、熱中症についてニュースでもよく放送されています。

室内ではエアコン、屋外では冷え冷えグッズを活用していると思いますが、薬膳には熱中症対策の効能がある食材があります。

本記事では熱中症対策の効能がある薬膳についてご紹介します。

薬膳は熱中症対策にも効果的

薬膳は体の調子と自然や季節とのバランスを意識し、自然治癒力を高める目的とした食事療法です。個人の症状や体質に合わせて食材を組み合わせることが大切です。

きゅうりやトマトなどの夏野菜には体を冷やす性質や水分やミネラルを豊富に含んでいるため、熱中症対策に最適です。また、体の熱を発散させるために汗が出ますが、薬膳では汗は血から作られていると言われているため、血を補う食材も大切です。

その他にも、湿度や体の中にたまる余分な水分によって脾や胃が弱りやすい季節のため、消化にいいものや利尿作用の高い食材も摂っていきましょう。

薬膳はこどもにもいいの?

免疫力が上がる

子どもは免疫力がまだ十分でないため、ちょっとしたことで体調を崩しがちです。薬膳は日々の食事の中で、体を整える食養生を摂り入れることができ、無理なく子どもの体に負担なく続けられます。

季節毎の症状を予防できる

春は解毒の時期のため、湿疹や鼻水が出やすく、夏は消化能力が落ちて食欲がなくなるなど、季節によって表れる症状がありませんか?解毒の時期にはデトックス作用のある黒豆や小豆、夏には夏バテや胃を助けるきゅうりや雑穀、とうもろこしなどを取り入れるのがおすすめです。症状に合わせたものを食べることで改善や予防することができます。

体質を変えるきっかけになる

薬膳には免疫力を高め、季節特有の症状を改善予防できる効果があります。そして、繰り返すことで子どもの体質を変えるきっかけになります。成長の著しい子どもにとっては、幼いころに食べたもので体が作られるため、知らずのうちに丈夫な体が作られるのも、薬膳の魅力のひとつです。

熱中症とは?

そもそも熱中症とはどうして起こるのか?熱中症のメカニズムを知ることで、リスクを減らすことができます。人の体は運動や遊んだりすることで、体の中に熱がこもります。通常なら汗をかくことで熱を逃して、体内温度を調整し平熱を保ちます。

しかし、高温多湿の環境では、体内にこもった熱をうまく逃すことができず、体の中に熱がこもります。

体の中に熱がこもる→さらに汗が出て水分や塩分が減る→血流が悪くなり熱を逃せなくなる→熱中症

このようにして熱中症になります。また、熱中症は屋外のイメージがありますが、屋内でもなる可能性もあります。体の中に熱をためないように、気温や服装、食事には十分気をつけましょう。

熱中症に冷たいものはNG

熱中症は体の中に熱がこもり、外に逃せなくなると説明しましたが、勘のいい方は「なら冷たいものをたくさん摂ればいい!」と思ったかもしれません。

体を冷やすことは大事ですが、冷たいものを摂り続けると、胃腸が冷えてしまい消化能力が落ちます。

胃腸が正常に機能しないと、エネルギーや栄養を十分に吸収できず血流も悪くなり、結果として体調不良を招きます。

熱中症対策におすすめの薬膳食材

熱中症対策には、服装や気温などの外的環境を気にすることも大切ですが、ごはんを食べて体の内側から熱中症対策をすることも効果的です。

熱中症対策に効果のある食材5選をご紹介します。

きゅうり

きゅうりには水分が豊富に含まれているため、暑い夏にぴったりの野菜です。体の余分な水分と熱を取り除き、のどの渇きや腫れを止める働きがあります。

熱中症対策にも効果があり、水を飲むよりもきゅうりを食べるのがおすすめ。むくみや乾燥、湿疹にも効果があります。

トマト

トマトは、体のうるおいを生み出し熱を冷まします。ほかにも食欲不振や消化不良にも効果があるので、夏バテによって食欲がなくなるときにおすすめです。またリコピンには抗酸化作用が高いため、紫外線の強い夏には最適です。

ナス

ナスは体の熱を冷ますだけでなく、血の巡りを改善、利尿作用があり夏におすすめの食材です。さらに、体の余分な水分を出してむくみ予防や、胃腸の調子も整える効果もあります。暑さで食欲不振になりやすい時期に、ナスは積極的に摂りたい食材のひとつです。

スイカ

夏のフルーツの代表であるスイカには、体内の熱を取り除くだけでなく、汗によって外に出た水分を自然に補うことができます。冷やす、うるおすの2つの作用を兼ね揃えているため、夏の薬膳食材として重宝されます。

一般的には皮は廃棄されますが、薬膳では皮を浅漬けやスープの具材としても使われます。

鶏肉

夏は特に体力が奪われやすいため、消化が良くたんぱく質も豊富な鶏肉は重宝されます。熱中症と言えば暑さ対策、水分をこまめに取るイメージが強いですが、夏バテに負けないためにもたんぱく質もしっかり摂っておきましょう。

熱中症対策におすすめのお手軽薬膳レシピ

きゅうりのパリパリ漬け

きゅうりをそのまま食べてもいいですが、天日干しすることでパリパリ食感が強くうま味を閉じ込めることができます。よく乾燥させることで日持ちもするため、夏の常備薬として重宝します。

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トマト

たっぷりのトマトを使い、生姜やにんにくの薬味を使った薬膳レシピ。体の熱を冷ますだけでなく、豚肉と合わせているため、体力もつけることができる夏バテ解消にもおすすめです。

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なす

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スイカ

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鶏肉

暑さによって夏バテを引き起こすことも多く、しっかり体力をつける必要もあります。鶏肉はタンパク質も豊富で、消化にもいいためおすすめです。

レモンの酸味で柔らかく仕上がり、さっぱりした夏にぴったりの味わいです。

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よくある質問Q&A

子どもが薬膳を食べても大丈夫?

もちろん大丈夫です。薬膳は体に負担のない味付けのため、小さい子どもでも食べられます。クセの強い薬味を使う場合は抜いてあげるといいでしょう。

暑い時期におすすめの薬膳食材

汗によって水分が失われたり、暑さで食欲がなくなったりしますので、きゅうりやトマトなどの水分が豊富な食材、消化にも良く気力が付く鶏肉などがおすすめです。スーパーに行くと季節問わず通年で食材を見かける機会が増えましたが、旬の食材には暑さを予防する効果があります。

薬膳で熱中症を予防できる?

熱中症は体内の熱がたまってしまい、うまく外に逃がせなくなる現象です。体を冷ます、水分やミネラルを摂ることで予防することができます。ただし、冷たいものを一気に摂るのではなく、胃腸に負担をかけないように冷ますことが大事です。

まとめ

熱中症は油断すると命に関わります。ただ冷やす、水分を摂るではなく、体に負担のないように熱を外に逃しましょう。

外出する際には、少量の塩を持って歩くことで、手軽に塩分補給ができます。熱中症になる前に、しっかり対策をして夏を乗り越えましょう。

今回もご閲覧ありがとうございます。

よしみけ٩(ˊᗜˋ*)و

 

元パティシエ/現保育園調理員「よしみけ」
元パティシエ&保育園調理員【食育のプロ】

初めまして!元パティシエ/現保育園調理員の「よしみけ」です。
パティシエの経験を始め、ホテルマンや専門店のサービス、保育園調理員の経歴を持ち、スマホの普及により、情報が溢れる今、正しい情報を伝えたいという想いからブログをスタート。
赤ちゃんから大人までのごはん・デザートをテーマに、食のスペシャリストとして15年以上の現場経験をもとに生きた情報をお届けします。
【保有資格】
・調理師免許
・薬膳コーディネーター
・HRS(ホテルレストランサービス技能検定)3級
・ジュニア野菜ソムリエ
・ふぐ調理師免許

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